欧米・中東諸国では常食のラクダ肉

トドの強烈な残り香をやっとのことで口内から追い出した一行は、ラクダ肉に箸を進めます。欧米・中東諸国で常食として親しまれているというラクダは、脂身といい、赤身といい、牛肉そっくり。

 

「常食」という言葉の持つ安心感からか、モニター一行もラクダを全面的に信頼し切っている様子で、「トドと違ってラクダは輝いている!」「まるでサファイアのようだね」などと意味不明なコメントをつぶやいていました。

未知の肉と対峙し続けると、人は少しおかしくなるようです。

……さて、焼き上がったお肉のお味はどうでしょうか。

 

「見た目は牛肉っぽかったのに、味は豚っぽい! これはおいしい!」
「ジューシーで焼き肉のタレとも合いますね。普通においしい!」
「スダチとも合う! 今まではスダチの良さを殺す肉ばかりだったけど、これは対等だ。スダチと対等」

 

これはワニ以来の好評価! さすがは常食肉です。脂が乗っているのに全然臭みがない、というのもトド肉を食べた直後の一行にとってはかなりうれしかったようです(笑)。
 

焼いたブリに似ているカンガルー肉

カンガルーの肉は赤みが多く、そのまま焼いて食べると少し臭みがあります。そのため今回は、しっかりと血抜きをした後、ショウガとニンニク、ごま油に一晩付けて下味を付けてから焼きました。

 

しかし、それでも独特の臭みは気になるようで、モニターの感想も賛否が分かれました。

 

「なんだろう、どこかで食べたことのある味……あっ、焼いたブリだ! これはこれでおいしい」
「ごま油でカバーされているけれど、やっぱり臭みは少し残っているなぁ」
「鶏の胸肉に似ている。でもカンガルーは臭みがあるから、鶏肉の方がおいしいと思う。スダチをかけてもダメだ」

ブリに似ている、という感想はなかなか面白いですね。今回はBBQで食べましたが、「臭みをしっかりと取るなら、煮込み料理にした方がおいしいかも」という意見も出ていました。