黄色い歓声が響き渡る会場

VTRを挟み、青の光に包まれたステージに、白シャツと黒のパンツに身を包んだ7人が再び現れた。

気品溢れる姿はどこかの王国の王子様のよう。デビュー曲の日本語バージョン「Given-Taken [Japanese Ver.]」ではHEESEUNGが矢を放つようなジェスチャーをすると、スクリーンに映る塔が燃え上がった。

ここから始まるのは、日本初披露となるユニットステージだ。02LINE(2002年生まれ)のJAY、JAKE、SUNGHOONは廃墟となった城の階段のようなセットに座り「Lucifer」を美しい声で歌い上げる。続くHEESEUNG、JUNGWON、SUNOO、NI-KIの4人は、都会的で洗練された「Teeth」を披露。JUNGWONがジャケットをはだけさせると、会場に黄色い歓声が響き渡った。

JAYが得意のギターをかき鳴らした「Blessed-Cursed [Japanese Ver.]」、ENGENEの大きな応援法が響いた「Bite ME(Japanese Ver.)」、7人がキュートに歌い上げた「Highway 1009」と続き、ここまでのライブを振り返るトークの時間に。

SUNGHOONが「「TEETH」のNI-KIのキリングパートが良かった。もう一回見せて」とリクエストすると、NI-KIがセクシーに“おかわり”ダンス。JAKEがSUNGHOONとJAYに振付を伝授するが、JAYとSUNGHOONはおふざけモードを発動し、へんてこダンスに。このONとOFFのギャップもENHYPENの魅力だ。

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7人は、NI-KIの「近くに行くよ~。2階~!」の声を合図に、トロッコに乗り込み、ペンライトの光でレインボーに輝くアリーナを移動しながら「Your Eyes Only」を披露。JAKEが考案した“愛している”サインをENGENEと送りあった。

メインステージに戻ると、パフォーマンス中心のセクションに突入。「Tamed-Dashed [Japanese Ver.]」「Sweet Venom」と人気曲でギアを上げると「Go Big or Go Home」のダンスブレイクで、会場の盛り上がりは最高潮に!

衣装チェンジを挟み「Hundred Broken Hearts」「Still Monster」まで畳みかけると、続くは今回日本初披露となる「Moonstruck」。超絶セクシーな振付とフォーメーションダンスは圧巻の一言で、「パフォーマンス職人」と称されるENHYPENの真骨頂を見た気がした。

本編最後のMCへ。話題は「Moonstruck」のキリングパートの振付について。

NI-KIが「僕とSUNOOさんでSUNGHOONさんを持ち上げるのですが、二人の手の長さが違いすぎてSUNGHOONさんに“ちゃんとやって”と言われてしまうんです」と暴露すると、SUNGHOONは「空中で乱気流に入った飛行機になった感じがするんですよ。けっこう大変です」と苦笑いした。

そして最後の挨拶の時間がやってきた。

JAYは「ENGENEの皆さんがいるおかげで僕たちがここに立つことが出来ます。皆さんを幸せにするのが僕たちの仕事なので、それを忘れずに活動するENHYUPENになります」と約束。

SUNOOは「昨日もすごく楽しかったけど、今日も楽しくステージができてうれしかったです」とニコリ。

JUNGWONは「日本なので両親が来ることは叶わなかったのが残念です。ドームですがほぼ野外ステージですよね(笑)。野外の方が楽しいと感じます。ENGENEの皆さんのおかげで昨日よりも温かい気がします」と優しく語りかけた。

個々のキャラが光る、メンバーからの挨拶

SUNGHOONはこの日が2ndフルアルバムのリパッケージ盤「ROMANCE : UNTOLD -daydream-」でのカムバック前日だったこともあり「なんだかネタバレしちゃいそうで、ウズウズしています」といたずら顔。焦って「ダメ!ダメ!」と止めるメンバーたちの姿がかわいい。

JAKEは「ENGENEの皆さん、今日は楽しかったですか?」と語りかけると「“福岡で”~」と開催地名を間違える痛恨のミス! メンバーたちから「埼玉です!」と総ツッコミを受けると、恥ずかしそうな表情を見せた。そして「ENGENEの皆さん! 僕は埼玉が好きになりました。野外なので“(日本語で)ちょっと寒いですよね”。でも皆さんのおかげで“(日本語で)熱い”公演になりました」と日本語と韓国語を混ぜてコメントし、ファンを喜ばせた。

HEESEUNGは「埼玉でのコンサート、(皆さんが)最高に楽しんでいるのが感じられました。福岡でまた会いましょう」とキラースマイル。

NI-KIは「今日はこれまでのツアーの中で一番自分らしさを見せられた気がしてすごく良くて楽しかったです。日本の水を飲んで、もっとエンジンが爆発した感じがしました。日本人だからね。大阪、福岡でも後悔させません」とこれから行われる公演に期待を持たせ、「ENGENE、これからもずっと一緒にいますよね? いつもENGENEの味方ですし、ENGENEのそばを離れないので……」というと、「浮気すんなよ!」と絶叫。急な“男モード”に会場は大いに沸いた。

すると、JAYも「今回のツアーを通して、ENGENEの皆さんと歩いていく未来が楽しみです。一緒に歩いていくその手を離しちゃダメですよ。信じていいよね?」と手を差し出すジェスチャー。

「もう一つ準備したことがあるでしょ?」とJAYに振るJUNGWON。JAYは照れながらも「僕は絶対離さないよ」と決め顔をし観客の心を撃ち抜いた。

最後はJUNGWONが「ENGENEと一緒に歩く道が、いくら険しくても僕たちがその道を花畑にしていきます。信じても大丈夫です。以上、ENHYPENでした!」と締めくくると、スモークがたかれる中、HEESEUNGがグランドピアノでイントロを奏で、7人で「XO (Only If You Say Yes)」を披露し、ファンソングの『Paranormal』でENGENEへの愛を届け、ステージをおりた。

アンコールでは再びトロッコに乗り、スタンド席のファンたちに挨拶。3時間に渡る熱いライブの幕を閉じた。

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今夏のスタジアム公演の情報はENHYPEN JAPAN OFFICIAL SITEにてご確認ください。

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