近年、各家庭に浸透しつつあるキッチンツール「低温調理器」。さまざまなメーカーから販売されており、プラスアルファの性能がついたものから、手に取りやすい価格帯の商品まで、さまざまな低温調理器が発売されています。
ご存じの通り、低温調理器は、食品をセットすればあとは放置しておくだけでお肉や魚などをやわらかく仕上げてくれるすぐれもの。ずぼらを自負する筆者も、低温調理器のヘビーユーザーです。
そんな低温調理器ユーザーからよく聞く声が「いつも同じメニューばかりになってしまう」「調理のバリエーションを増やしたい!」というもの。筆者も気づけば「鶏ハム」ばかり作っていて…。おいしいけれど、もっと活用したいんです。
今回は、簡単でおいしいのに目からウロコ!な、低温調理レシピを、低温調理器の公式レシピからリサーチ。実際に筆者が2種類、作ってみました。
手に入りやすくておいしい、豚バラブロック肉と、鶏もも肉を使ったレシピです!
ついでに煮卵も作れる!?「豚の角煮」
まずは豚バラブロック肉を使った「豚の角煮」のレシピです。角煮というと、どちらかというと「圧力鍋」で作るレシピというイメージもありますよね。でも実は低温調理でできるんです。
【材料】(3~4人分)
・豚バラブロック肉 500g
・水 200mL
Aみりん 100mL
Aしょうゆ 100mL
A砂糖 大さじ1
Aにんにく 小さじ1
Aしょうが 小さじ1
にんにくとしょうがはチューブのものを使っています。絞り出した長さは、だいたい2~3cm程度です。
【作り方】
1. 豚バラブロック肉は、3cm程度の食べやすい大きさに切る
2. フライパンに肉を入れて強火で熱し、全面に焼き色をつける
3. 耐熱用の密閉袋に焼いた肉と水を入れ、空気を抜いて閉じる
4. 鍋に水を入れて低温調理器をセットし、80℃・1時間に設定して余熱する
5. 余熱終了後、密閉袋をお湯の中にしっかり沈めて調理する
6. 調理終了後、袋を取り出して、80℃・2時間に設定して余熱する
7. 取り出した袋の水を捨て、代わりにAの調味料を入れて、空気を抜いて閉じる
8. 余熱終了後、袋をお湯に沈めて調理する
9. 調理終了後、袋を取り出してできあがり
作業は「焼くだけ」の豚角煮完成!
工程はいくつかありましたが、実際ひと手間かかるのは最初の「焼く」作業!最初に豚バラ肉に焼き目をつけることで、うま味を閉じ込めたり、煮崩れを防いだりできるそうです。
ここの焼き目をつける作業はパパッと短時間で行ってください。長時間焼くと、せっかくの低温調理のよさが生かせないかも。
あとはほとんど低温調理器におまかせなのでラクラクです。
調理を2回に分けるのは、最初の1時間で肉の余分な脂を抜いているから。味がなじみにくい脂身の部分に、しっかりと後半で味を染み込ませることができます。
実際できあがった「豚の角煮」はホロホロととろけるおいしさ!味も均等に染み込んでいます。まさにご飯がすすむおかずです。
なお、あらかじめゆでたまごを別鍋で作っておけば、ついでに味付け卵も作れます。
手順9の調理終了後に、「豚の角煮」と一緒に煮汁につけておくことで、味が染みた味付け卵が完成します!ぜひ「豚の角煮」と一緒にお召し上がりくださいね!


































