タイプ2・休載が多い作品や、不定期連載の作品の場合

作者さんの体調不良だったり、掲載メディアが変わったり……という止むに止まれぬ事情がある作品の他にも、休載が多かったり、そもそも不定期連載だったり、という作品もあります。当然ながら、単行本に収録される話数の集まりも他の連載作に比べるとペースが落ちるわけで、単行本派の人なんかは非常にジリジリさせられてしまうという。

 

 

こういった作品の二大巨頭といえば、ズバリ、冨樫義博先生の『HUNTER×HUNTER』と三浦建太郎先生の『ベルセルク』ではないでしょうか?

それぞれ、『週刊少年ジャンプ』と『ヤングアニマル』という少年誌、青年誌の超メジャー誌での連載作であり、大人気作品でありながら、その掲載、刊行ペースは……。ウェブ上での漫画語りにおいても、「休載が多い漫画」だったり「単行本が出るのが遅い漫画」という話題で必ず名前が挙がる作品だと思います。いわば、『HUNTER×HUNTER』と『ベルセルク』は漫画ファンを待たせ続ける西と東と両横綱。

その特異な作家性がファンの間でも一種の"キャラクター"として愛されている感もある両先生ではありますが、それも作品の完成度を観てみればある種納得させられるのも事実。『ベルセルク』なんて、背景もキャラクターも(また、ストーリーの濃度も)描き込みが物凄い作品ですから、あのペースじゃないと描けない、作れないというのも真理なんだと思います。

 

しかしながら、そんな三浦先生は『ベルセルク』を途中で止めたまま新作『ギガントマキア』を発表したりも……み、三浦先生、『ベルセルク』は……? 『ギガントマキア』、主人公がプロレス技で異形の怪物たちをバッタバッタと薙ぎ倒す様が痛快で、プロレス好きな自分は好みの作品なんですが、職場なんかで評判を聞いてみると、やはり『ベルセルク』の続きを早く読みたいという意見も多かったです。

他にも、こういった「不定期連載になっている漫画家さん」だと、『BASTARD!!』の萩原一至先生や、もう何年も『ファイブスター物語』のリリースが止まってしまっている永野護先生といった"超大者"の作家さんもいらっしゃいます。待たされた分、出てくる作品も凄いんですが、それにしてもリリース間隔のスパンがハンパじゃなく長い……。