かかりつけ医と上手に付き合うには
インフォームド・コンセントとは日本では広く医療行為に対して使われ、医師が患者に診療の目的や内容を十分に説明し、患者はそれに対して理解・納得・選択による同意を行うことを指します。
患者が自覚して心構えを持つことが大事ですが、かかりつけ医に自分や家族の健康の舵取り役を安心して任せるために、どのような付き合い方をすれば良いでしょうか。
「普段と違う症状や体調の変化など心配な事が起きたらメモをとること。そのメモをかかりつけ医に説明するときに忘れずに伝えましょう。細かければ細かいほど、情報量は多いほど良いです。メモをきちんととっておくと、問診の際に非常にスムーズになります。
あとは、自分の疑問に思うことは何でも聞いてみるのが大事ですね。それに医師が答えて患者が納得するという流れがインフォームド・コンセントの基本ですから。」
場合によっては不都合なことも患者に伝え、説明するのが医師の役目であれば、患者である私たちも理解して納得・同意して進めていくことが大切です。押し付けられるだけではなく、また受け身ばかりでもいけません。
様々な治療法のなかから選択する際はもちろん、最初に診てもらった病院の診察内容とセカンドオピニオンの意見で悩んだ場合に、かかりつけ医に相談するパターンも実際に多いそうです。実際、病院の先生の話しは専門的で難しい内容が多く、それをかみ砕いて分かりやすく説明してくれるのも、かかりつけ医の大きな役割となっているようです。
子供にとっての名医はお母さん
子供の健康状態を心配するのは親として当たり前ですが、やみくもに不安になる前に、まずは身近なかかりつけ医に相談できる環境を整えたいですね。野津原先生から、小さな子供を持つお母さんへメッセージをいただきました。
「一番注意してもらいたいのは、普段の状況をよく見ておいてください。何か変化があった時に普段とどう違うのか、それはお医者さんが診るよりもお母さんの方がよく分かるはずです。
赤ちゃんはもちろん、小学生になっても自分の体調を上手く説明するのは難しいことです。時間があればメモなどまとめておくといいですね。そして、それをお医者さんに説明してあげてください。非常に貴重な情報になります。」
救急相談の短縮番号を覚えておくと便利!
安易に救急車を呼ぶケースが問題になっていますが、救急車を呼ぶべきか病院にいくべきか相談できる窓口(#7119 ※都内のみ)が24時間無休で受付しているほか、小児専門の救急相談窓口(#8000 ※全国)もあり。
迷った時は、まず連絡しましょう。