6)『トラップ一家物語』の主人公は実在する
『トラップ一家物語』は、ジュリー・アンドリュース主演の映画「サウンド・オブ・ミュージック」と同じ原作をもとに作られたお話。

『トラップ一家物語』

この主人公であるマリアという女性は実在する人物で、ナチスの手を逃れ、国外に脱出し、アメリカにわたってからも家族が離れて暮らさなくていけなかったりと波乱万丈の人生を過ごし、その後、バーモント州で音楽の宿「トラップロッジ」を開業したのでした。

7)『フランダースの犬』のネロは自ら死を選んだ!?
『フランダースの犬』のストーリーの中で多くの人の印象に残っているのが、主人公ネロが教会に行き、ルーベンスの絵の前で亡くなるシーンではないでしょうか。

『フランダースの犬』

では、なぜ、ネロは亡くなったのでしょうか。実はこれ、ネロにも大きな責任があるのだそうです。
まず、ネロは絵のコンクールに応募しましたが、落選してしまい、生きる希望を無くしてしまっています。木こりのミシェルが自分の家に来ないかという誘いも断り、もらった生活費も衝動的にルーベンスの展覧会に使い果たしてしまいました。
あと1日待ってクリスマスになれば、友達のジョルジュが会いに来ることも知っていたのでした。たとえ、お金が無くなっても、誰かに心を寄せることができれば、死を回避できる状況は揃っていたにもかかわらず、雪の中に出て行ってしまいました。
自分の思いを貫き、その夢の前に命を落としてしまったようなものかもしれません。

8)キャラクターコラボが止まらない! 
漫☆画太郎とのまさかのコラボもネットで話題になりましたが、特に最近コラボ熱が高まっているキャラクターがラスカル。ふなっしーやタイバニ、まどマギなどとコラボしているほか、LINEスタンプでは名シーンもかわいく再現されています。

有田焼 あらいぐまラスカル(38,000円/店舗限定20個)

そんな人気復活中のラスカルのグッズをはじめ、『ちびまる子ちゃん』『うっかりペネロペ』など「世界名作劇場」シリーズを制作している日本アニメーションのキャラクターグッズ約3,000アイテムを取扱うのオフィシャルショップ 「ANi★CUTE(あに★きゅーと)」が2014年11月15日、複合施設サンシャインシティ(東京・池袋)の専門店街アルパ2階にオープン。店舗限定グッズもあるようですよ。

 

いかがでしたでしょうか。
「世界名作劇場」シリーズで放映されたアニメは、国や時代背景もバラエティーに富んでおり、子どもたちにこんな世界があるのか、と思わせてくれたシリーズでした。
懐かしいというみなさんも、「世界名作劇場」シリーズのことを知らなかったみなさんも、大人になってあらためて観てみると、またいろいろな発見があるかもしれませんよ。

さあ、あの頃へ。あの頃の自分へ。
「世界名作劇場」シリーズとともにタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。

 

参照:世界名作劇場シリーズメモリアルブック ヨーロッパ編/世界名作劇場シリーズメモリアルブック アメリカ&ワールド編(新紀元社)
協力:日本アニメーション株式会社

 

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“Anne of Green Gables” ™AGGLA
“Peter Pan” © Great Ormond Street Children's Hospital Fund
“Lassie” © Classic Media, Inc. LASSIE is a registered trademark of Classic Media, Inc. All rights reserved.
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“Before Green Gables” ™AGGLA

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。