4.やり残したことはないか

「結婚前・後にかかわらずできること」「結婚後にしかできないこと」がある一方で、「結婚前にしかできないこと」もあります。

一度結婚すると、「結婚前にしかできないこと」はできなくなります。

たとえば、結婚してすぐに妊娠したい・子どもが欲しい、と考えているなら、結婚後の行動には制限が付きます。

自由気ままに旅行しづらくなったり、脱毛や審美歯科治療など、美容関連の施術を受けづらくなったり…。

忘れられない相手がいたり、彼以外に好きな人がいたり、という場合も同様です。

自分の気持ちに嘘を吐いて、やりたいことに蓋をして結婚に進むと後悔が残って、結婚生活が幸せなものにならない可能性も。

5.彼と一緒にいるときの自分が好きか

人は向き合う相手によって、「相手に見せる顔」は変わります。

彼といるときの自分、会社にいるときの自分、親といるときの自分、女友達といるときの自分……ベースとなる自分はあっても、対する相手によって微妙に異なる顔を見せるのは当たり前。

作家の平野啓一郎さんが、それを「分人(ぶんじん)」という言葉で言い表しています。

では、彼と一緒にいるときの自分という分人は、どうでしょうか。少し背伸びをしていたり、カッコつけていたり……多少無理をしていると疲れるもの。

一方で、自然体でいられるなら、心地よさがあります。

結婚は長く続いていく生活。パートナーと過ごす時間は当然長くなります。パートナーと寄り添う瞬間の自分が好きではないと、結婚生活を続けるのは難しくなります。

今回ご紹介したのは、“対自分”に関する項目。

“対彼”に関する項目ももちろん考える必要はありますが、今本当に結婚したいのか、結婚に踏み切るのが自分にとっての正解なのか、自分自身の気持ちを見直すことも書かせません。

結婚しようか、どうしようかと迷ったら、まずは今回ご紹介した5つの項目をチェックすることから始めてみてください。

“対彼”に関するチェック項目は記事『この人でいい? 彼と「結婚」するか悩んだとき、チェックしたい5つのこと』でまとめているので、あわせて読んでいただけると幸いです。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。