仕事術とコミュニケーション術のポイント
子どものことでいっぱいいっぱいなのはママであれば皆共通。そのような中、仕事術とコミュニケーション術があれば、評価される存在でい続けることも十分できるのです。そこで毛利さんに、それぞれのポイントを教えていただきました。
仕事術
毛利「仕事術のポイントは、『業務の見える化』と『共有』です。子どもが小さい間は、時間の制約や突発的なお休みが多いため、業務の属人化を避けることが大切。
『ファイルを共有サーバーに保存する』『担当業務のマニュアルを作成する』『スケジュールを共有する』など、業務や進捗をメンバーと共有できる仕組みを積極的に作りましょう。一緒に働いている人はもちろんのこと、自分も仕事が進めやすくなります。
また、仕事で評価を得るためには、まず自分自身が『労働時間ではなく、生産性の高さで成果を出すぞ!』と決めることが大切。短い時間でも成果を出すための工夫やアイディアを積極的に提案し、その結果を数字や具体的な周りの声として報告できると、より評価につながりやすくなります」
コミュニケーション術
毛利「これまでたくさんの働くママを見てきましたが、評価されているママの共通点はコミュニケーション力です。チームのメンバーが働きやすいように、報連相(報告・連絡・相談)を上手にしています。
社内の制度が整っていなくても、業務の進捗報告や業務の改善案など、働きやすい環境を自ら作っていくという意識が大切です。
また日頃サポートしてくれている上司やチームのメンバーには『〇〇さんのおかげで、〇〇の業務がとても効率的になりました』『〇〇さんが私の些細な提案などにも積極的に耳を傾けてくださって嬉しいです』など、感謝の気持ちを忘れずに伝えたいですね。
社内の人とコミュニケーションの時間がなかなか取れないと悩んでいる方には、ランチを一緒に食べに行くのもおすすめです」
ポイントは、しっかりと業務のことを共有し、報連相はもちろん、感謝の気持ちを伝えること。思ったよりも簡単にできるものですよ。働くママたち、ファイトです!
【取材協力】毛利 優子さん プロフィール
女性のキャリア・働き方の専門家。大学在学中に長男を出産し、人生初の就職活動から子育てを同時進行。監査法人就職後、ITベンチャー転職、そして起業。
「女性のキャリア・働き方」に関する情報を書籍や講演で発信する他、「働き方の多様化」の必要性を感じ、週1~4回の出社でプロとして活躍できるCARRY MEのサービスに立ち上げから参画。現在4児の母。著書に『これで解決。働くママが必ず悩む36のこと』