この研究結果からわかること

筆者は、長年幼児教育、特に英語教育に携わってきたのですが、乳幼児の場合、耳に残りやすい言葉、覚えやすい言葉と言うのは確かにあります。

日本でも代々使われてきた赤ちゃん言葉というのは、やはり赤ちゃんにとって覚えやすい、理解しやすい言葉ではないかと思います。

TVやラジオ、CDなどない時代には、赤ちゃんが言葉を覚えるのは、親や周りの人からの語り掛けだけだったでしょう。

家事で忙しく、子育てだけに時間が取れなかった昔の母親にとって、赤ちゃん言葉は、赤ちゃんに素早く言葉を理解させるための方法だったのかもしれません。

まとめ

筆者は、昔からの知恵は、今の科学では太刀打ちできないほどの、膨大な数の経験から得たものが多いと考えています。

赤ちゃん言葉が、昔から使われてきているとすれば、それは、代々親達が効果ありと感じてきたからでしょう。

さらに、今の科学で言葉の発達にプラスに働くということが証明されたのだとしたら、赤ちゃん言葉を使わない手はないですよね。

言葉が溢れている今の環境では、子どもが2歳半くらいになれば、自然と赤ちゃん言葉は抜けていきます。長年3~6歳児を預かっていますが、赤ちゃん言葉が抜けなかった子など一人もいませんでしたよ。

<参照>Mail Online

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」