人気放送作家であり、最近は映画監督としてもデビューを果たした鈴木おさむさんが、今年の6月、父親目線の育児本を出されました。タイトルは、ズバリ『ママにはなれないパパ』。
子どもと向き合うために、また妻である森三中の大島美幸さんの仕事復帰のために、みずから放送作家業を1年休んだいきさつや、子育てをめぐるエピソードが満載の一冊です。
本を通して読んで感じるのは、おさむさんの子どもへの愛もさることながら、美幸さんへの愛でした。
もちろんケンカもするそうですが、仲直りはその日のうちにするようにしているのだとか。
後をひかない夫婦ゲンカの仕方について、鈴木おさむさんにお話をうかがってきました。
産後に夫婦の関係はどう変化したか
――子どもが生まれて、夫婦の関係が変わる、というか主に悪くなるという話をよく聞くのですが、おさむさんと美幸さんの場合、夫婦の関係はどのように変わりましたか?
鈴木おさむ(以下 鈴木)「やっぱり、どうしても子どもが一番にはなりますよね。もちろんそれは当たり前だし、全然それでかまわないんですが、産後に夫婦の会話が減ったとか、そういうことはあまりなかったかもしれませんね」
――お二人の場合は、おさむさんが、お子さんが生まれて1歳になるまでお仕事をお休みする、いわゆる育休を取られたという点が、一般の夫婦とは違う点ですよね。
鈴木「でも、育休が終わった後、僕が仕事をしすぎると、妻から注意されることもありますよ。やっぱり妻はどうしたって子どもが最優先になりますから、そうやって軌道修正してくれます」
――忙しい夫に育児を手伝ってと、なかなか言えないママもいますよね。
鈴木「この間、妻と話したんですけど、すごく二人で育てている感があるなって。それを妻も感じてくれるのはありがたいな、と思います」
――ステキですね。でも、息子さんが大きくなってきて、美幸さんがお子さんを叱ることも増えているのではないでしょうか? 人によっては、妻の子どもの叱り方が気になることもあるようです。
鈴木「怒る時は怒っていますよ。でも、根底に生まれてきてくれたことへの感謝と愛情があるんですよね」
――なるほど。
鈴木「それに、本当にものすごく深い愛情をもって、子どもと接しているんですよね、妻は。子どもがうらやましいくらいです、あんなに愛されて・・・かといって、甘やかされているわけでもないし、しつけもちゃんとする」
――妻の子育てにダメ出しをすることはないんですか?
鈴木「どうかと思ったら、口を出すことはありますよ。だけど、僕が怒られることの方がめっちゃ多いんで(笑)」