ハイレゾはアニソンを聴くのに合っている!?
これらの特性から、アニソンや高音の女性ボーカルの音質がハイレゾ音源と高い親和性を持っているというのは、この日の登壇陣の一致した認識。佐藤さんは「ハイレゾ音源の持つ音の広がりは女性ボーカルの声をキレイに聴かせてくれる。耳元で歌っているかのように、ダイレクトに音が届く。アニソンともマッチしている」と評価。
実際、これまでに開催されたアニメとハイレゾのコラボレーションイベントも大きな反響を呼んでおり、中川さんも「アニメの世界観を感じられる。需要は高い」と断言。黒川さんはハイレゾ音源を耳にしたアニメクリエイターの反応を紹介し「TVで流れる音源はどうしても圧縮されているので、それが(ハイレゾで聴くと)突然、耳元で歌っているかのように聴こえてきて驚きがある」と語った。
藍井さんはこれから、ハイレゾ音源でやってみたいことについて「カラオケの音源で歌うイベントが結構、多いんですが、それをハイレゾ音源にしたらどうなるのか? 新たな音楽の楽しみ方が広がると思うのでぜひやってみたい! (発売中の)『ツナガルオモイ』はコール&レスポンスがあるので、その部分をライブ会場で録音して使ってみたい」と希望を明かす。
開発者の佐藤さんは「アーティストさんから宿題をもらうことが多いです」と新たな取り組みに意欲を見せ、中川さんも配信という点でも「ライヴならではの空気感が伝わるような作品が求められるようになると思う」と期待を口にした。
この日のトークイベントが、年が明けてから初めてのファンの前での仕事となった藍井さんは「緊張してます。手の汗がすごいです…」とぎこちない笑みを浮かべていたが、今年も精力的に活動していくことをファンに約束。今月末の台湾を皮切りに香港、ハワイと海外での活動に加え、ワンマンで国内9ヵ所を回るツアーも敢行! さらに2月18日(水)には新曲『GENESIS』も発売となる。
この新曲はアニメ『アルドノア・ゼロ』の第2クールのエンディングテーマとなっているが、藍井さんは「すごく壮大な内容となっています!」と自信をのぞかせる。ツアーもライブハウスが主体で「よりファンのみなさんと近い距離を感じられる空間を一緒に作れたらと思います。どうしてやろうかと思ってます(笑)!」と楽しそうにイタズラっぽい笑みを浮かべていた。