さらに実食!

「麺や小僧」のメニューにある各種ラーメンは、すべてそのトンコツ+鶏白湯スープがベースになっている。加えるタレと具材の変更によりバリエーション豊かなメニューを実現しているわけだ。

 

特製魚介らーめん
チャーシュー

「特製魚介らーめん」(944円+税)もベースとなるスープに濃厚な魚介タレが加わったことで味の奥行きを格段に増している。これまた魚介特有の臭みがないのも特徴で、女性客や小さいお子さんのいるファミリー層にも好まれる味と言えそうだ。
 

元・職人を擁するメリットとは?

麺や小僧のメニュー

ここまで読んできて「結局チェーン本部のメニュー作りがうまいのであって、わざわざ店舗に職人を置く意味がないじゃないか」と感じた人もおられることだろう。しかし実は職人ならではのメリットもあるのだ。

まず大きなメリットは純粋な“料理人としての技量”。ラーメン事業を展開するにあたって寿司職人たちが講習を受けた際 、彼らは想像以上のスピードでラーメン作りを習得してしまったという。

また、職人として鍛えてきた味覚も一般人よりはるかに鋭い。

ラーメン業界に限らず、飲食店は同じチェーンでも支店ごとに、同じ支店でも日ごとに味がブレることは珍しくない。記者はこれを「マニュアルも万能じゃないから仕方ない」「今日は不慣れなアルバイトが調理担当か…」と半ば諦めて受け入れてきたが、「麺や小僧」に関しては他チェーンよりも高いレベルで“味の安定感”が期待できるかもしれない。

次に、同じく料理人としてのキャリアが関係することだが、サイドメニュー の充実も見逃せない。「麺や小僧」の店長はドリンク類やサイドメニューについて一定の裁量権を与えられており、職人としての技を振るうチャンスが多いからだ。