開館25周年を記念し、新収蔵作品の中から珠玉の映像作品2点を、前期・後期に分けてご紹介いたします。前期は、クリスチャン・マークレーによる最新の映像作品、後期は、絵画を映像表現へと展開したゲルハルト・リヒターの作品を、それぞれ初公開いたします。

ポーラ美術館は、2002年に神奈川県箱根町に開館しました。印象派をはじめとする19~20世紀の近代絵画をコレクションの核としながら、近年は、現代美術の第一線で活躍し、国際的に高い評価を受ける作家たちの作品収集にも注力しています。

同時開催の「あたらしい目― モネと21世紀のアート」展とあわせてお楽しみください。

COLLECTION CINEMA I
2026.6.17 - 11.30
クリスチャン・マークレー 《ドア》

クリスチャン・マークレー《ドア》2022年 シングル・チャンネル・ヴィデオ、カラー/モノクロ、サウンド 無限ループ (C) Christian Marclay

時間芸術--特に音楽と映像にまつわる表現によって革新的な活動を続けるクリスチャン・マークレー。
《ドア》は、古今東西の膨大な映画からの引用とコラージュによって、10年以上の歳月をかけて制作された大作。丹念に収集・分類されたドアにまつわるシーンの数々が、別の映画のドアへと滑らかに接続する。映画史を自由に往来しつつ無限に反復する迷宮のような世界が、時間と空間の連続性を偽りながら豊穣なイメージを生み出している。

クリスチャン・マークレー
1955年カリフォルニア生まれ。幼少期から青年期までをスイスで過ごし、現在はロンドン在住。40年以上にわたり、パフォーマンス、コラージュ、写真、彫刻、映像、インスタレーションといった多様な表現を通じて、視覚芸術とサウンド・カルチャーが交差する領域において先駆的な実践を続けている。
2011年、代表作《時計》(The Clock)でヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞を受賞。同年の横浜トリエンナーレで公開されたほか、近年もニューヨーク近代美術館(2024年)、ノイエ・ナショナルギャラリー(ドイツ、2025年)等で観客を魅了し続けている。近年の主な個展に、ポンピドゥ・センター(フランス、2022年)、東京都現代美術館(日本、2021年)、ロサンゼルス・カウンティ美術館(2019年)、バルセロナ現代美術館(2019年)、アールガウアー美術館(スイス、2015年)、ホイットニー美術館(アメリカ、2010年)などがある。


COLLECTION CINEMA II
2026.12.4 - 2027.4.7
ゲルハルト・リヒター 《ムーヴィング・ピクチャー(946-3)京都ヴァージョン》
《ムーヴィング・ピクチャー(946-3)京都ヴァージョン》は、リヒターが過去に制作した絵画をもとに、映画監督コリンナ・ベルツ、作曲家レベッカ・サンダース、トランペット奏者マルコ・ブローウとの協働により制作した映像インスタレーション。13基のスピーカーによるサウンドと、生成・変容しつづける鮮烈なイメージによる没入的体験は、2010年代から展開された「ストリップ」シリーズの新たな位相であり、作家の近年の制作における集大成のひとつ。

ゲルハルト・リヒター
1932年ドレスデン生まれ。ケルン在住。ナチス政権下のドイツで幼少期を過ごし、16歳で画家を志す。中世の宗教画からドイツ・ロマン主義に至る絵画史を往還しながら、60年以上にわたり絵画の条件--その原理、限界、可能性--を探究し、更新し続けている。存命の作家のなかで、最も重要かつ影響力のある芸術家のひとりとして広く認められている。
近年の主な個展に、昨年のルイ・ヴィトン財団美術館(フランス)で開催された史上最大規模の大回顧展をはじめ、東京国立近代美術館/豊田市美術館(2022年)、メトロポリタン美術館(アメリカ、2020年)、テート・モダン/ノイエ・ナショナルギャラリー/ポンピドゥ・センター(2011-2012年)、ニューヨーク近代美術館(2002年)など。ポーラ美術館は、《グレイ・ハウス》(1966年)、《抽象絵画(649-2)》(1987年)、《ストリップ(926-3)》(2012年)などを収蔵している。


ゲルハルト・リヒター《ムーヴィング・ピクチャー(946-3)京都ヴァージョン》2019 - 2024年 デジタル・プロジェクション、カラー、サウンド 36分 (C) Gerhard Richter 2026 (31032026)

展覧会概要
会期 │ 2026年6月17日(水)― 2027年4月7日(水)
    ※12月1日(火)は全館休館。12月2日(水)、3日(木)は展示替えのため「コレクション・シネマ」展のみ休室。
会場 │ ポーラ美術館 展示室3
主催 │ 公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
企画 │ 鈴木幸太(ポーラ美術館主任学芸員)

ポーラ美術館について
2002年に「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに神奈川県箱根町に開館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心としたコレクションを核とする展覧会を開催する一方で、現代美術の第一線で活躍する作家たちの作品も収集・展示し、同時代の表現へと展望を拡げている。富士箱根伊豆国立公園という立地を生かした森の遊歩道では四季折々の豊かな自然を楽しめる。
開館時間 : 午前9 時~午後5 時 (入館は午後4 時30分まで)
入 館 料 : 大人 ¥2,200 / 大学・高校生 ¥1,700 / 中学生以下無料
     障害者手帳をお持ちのご本人および付添者(1名まで) ¥1,100 ※すべて税込 団体割引あり
所 在 地 : 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
T E L : 0460-84-2111
公式ウェブサイト: https://www.polamuseum.or.jp
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ