お役所(自治体)の声を利用する
身内同士は遠慮がなくなるもの。実の親だからこそ孫のためを思って余計なことを言いたくなったり、娘も我が子のために言い返したくなったりします。また元々よそ者だったお嫁さんだったら尚更かもしれません。
そんなときのお助けツールが“祖父母手帳”です。
共稼ぎの家族が増える中“孫育て”をする上で、親と祖父母間での子育てに対する考え方の行き違いをなくすためのもので、そこには昔と今の子育ての違いが明記されています。
このような手帳を発行している自治体はまだまだ少ないですが、今のところこれだけあります。
- さいたま市(祖父母手帳)
- 岐阜県(孫育てガイドブック~孫でマゴマゴしたときに読む本)
- 横浜市(地域と家族の孫まご応援ブック)
- 熊本県、広島県(じいじ、ばあばのための孫育て応援ブック)
- 香川県三豊市(まごぽん)
- 石川県(いしかわ孫育てガイド)
- 広島県(じぃじ・ばぁばのための孫育て応援ブック)
手に入れる方法を自治体に問い合わせてみましょう。またホームページからダウンロードできるものもあるようです。(過去記事「なぜ「祖父母手帳」が増刷を繰り返す? 子育ての“世代間ギャップ”深い溝」)
ダイレクトに言われたらカチンとくることも、「ここに書いてあって、私も初めて知ったんです」と伝えれば角が立ちませんね。
人間関係を悪化させないために
子どもへの愛情は祖父母もママもパパも同じです。目的は一致していても方法論が違うだけなのです。
子どものため家族観で躾の方針がバラバラになってしまい、子どもを戸惑わせることのないように、また間違った昔の育児方針をごり押しされないためにも、正しい知識を共有する工夫が必要ですね。
「私はこう思う」と個人の考えを押し付ける形をとらずに…
- 「私も最初はお母さまと同じように思っていたのですが、先日栄養相談に言ったら栄養士から教えてもらったんです」
- 「保健師から言われたんです」
- 「祖父母手帳に書いてあったんです」
と伝えてみませんか。
また、この記事の一部を切り取って見せるのもよいかもしれません。親子であっても人間関係を悪化させないためにも、是非、活用してみてください。