学校の個性に負けないだけの、個人の個性を持っているキャストたち

―― 個人的に、これまでの舞台『弱虫ペダル』公演でベストの演出がキマったシーンをあえて決めるとしたら、どのシーンになりますか?

西田 順位はホント思いつかないです……。どのシーンも自分の力以上のものになったと思いつつ、同時に、もっともっとやれるという理想もあって……。無理やり答えるなら、最初の公演(2012年2月に上演された舞台『弱虫ペダル』第1作目)には、どのシーンも特別な思いがあります。未熟でも拙くても、そこからすべてが始まったのですから……。

 

第1作目の舞台のDVDは現在発売中。ぜひ1作目から鑑賞して欲しい

第1作目の舞台のときは、ロードレースという題材の舞台表現の難しさについて、不安視する声もあったという。そんなこの舞台『弱虫ペダル』が、ここまでの人気舞台に育ってきたのは、ひとえに演出家である西田氏とキャストたち、カンパニーの全員が心を合わせて作り上げてきたからだろう。
 

―― 今回の出演キャストについて、シャトナーさんが感じているチームごとの印象を教えてください。

西田 みんなクリエイティブで情熱のあるキャストたちですし、学校の個性に負けないだけの個人の個性を持っています。私自身はあまり学校ごとに異なった印象を感じることはありませんが、本人たちは「ハコガクはしっかり者」「総北はにぎやか」などの感想を持っているようです。

 

 
 
キャストたちひとりひとりが、熱い絆で結ばれているように思える

キャスト陣に、本当に個性的なメンツがそろっているのも人気の一因だ。それぞれの学校のチームカラーを出しつつも、全員が全力で演じるという気迫が、舞台からヒシヒシと伝わってくる。そんなキャストたちに対する西田氏の愛も、この答えから伝わってくるようだ。
次に、こんな質問を投げてみた。