ご用意いただいたのはこちらの6種類の肉+厚切りタン。

きれいなピンク色……もう見た目からして旨さが伝わってくる……!

まずは「タン」からいこう。やっぱりヴェノムといえば特徴的なタン(舌)である!

焼いているうちに映画「ヴェノム」についてすぴさんにご紹介いただいた。

ヴェノムとはスパイダーマンの宿敵!

そもそもヴェノムとはスパイダーマンの宿敵として知られるヴィラン(悪役)のキャラクターだ。マーベル・コミックスで初登場したのは1988年で、マーベルとしては比較的新しいキャラクターだという。

今回の映画はそのヴェノムを主役にしたもので、原作の設定を生かしたオリジナルストーリーが展開されている。

ちなみに原作に「ヴェノムが人を喰う」という設定は初登場のときはあまり強調されていない。へー、意外! いかにも食べそうな凶悪な顔をしてるのに!

とか言っている間にタンが焼けてきた。さて、お味は……。

「うわー! おいしいタンですねこれ! 適度な歯ごたえがあって柔らかくて、ペロッといけてしまいます」

予想以上の旨さにテンションが上がり、ヴェノムマスクをかぶってノリノリで写真を撮らせてくれるすぴさん。

それにしてもタンを食べるヴェノムという絵面、おもしろすぎないか。

さあ、どんどんいこう! 次はイチボ。部位としてはお尻の上の方となる。

「うーん、イチボか……今回の映画でもヴェノムがわざわざ尻から喰らいつくシーンはなかったな……もしかしてヴェノムは尻肉が苦手なのか……?」

ヴェノムが尻肉を好むかどうかについて真剣に悩むすぴさん。ほんと、すみません。

食べてみると、これも旨し! すっと噛み切れてとろける柔らかさ!

「こんなおいしい部位、ヴェノムも好きに決まってますよ!」

さっきまで悩んでいたすぴさんもあっさり前言撤回する旨さである。

プラチナカルビと、

特選カルビのダブルカルビ!

まぁもう、おいしいよね、そりゃ。

ちなみにすぴさんの一番好きな部位もカルビだそう。

おいしすぎてふつうに食べてしまい、カルビへのコメントが一番少なかった。本当においしいものは人を無口にする。

追加注文したミノ、そしてレバーを焼きつつヴェノムの話。

ヴェノムは内蔵好き!?

予告編のセリフにも肺やらすい臓やらが出てくるあたり、ヴェノムは内臓が好きなのではないかと思われる。

また、ヴェノムは主人公である記者エディ(トム・ハーディー)に寄生して、奇妙なバディ関係となるのだが、ここでも「お前の肝臓はピンクで美味そう」的なことを言うシーンがある。

エディの体内に寄生しているからこそのセリフではあるが、真っ先に肝臓を名指しするあたり、やはり内臓好きの線はカタそうだ。

このあたりで「我々は何の話をしてるんだ……」と一瞬我に返るすぴさんだが、ミノとレバーを食べて「これは美味い! ヴェノムが目をつけるのも納得!」と再びテンションが上がってきた。

次にハラミ。横隔膜の筋肉ということで、一応、内臓系ではあるものの、食感は赤身肉のよう。やわらかくて濃厚!

これだけおいしければヴェノムも好みそうなものだが、横隔膜というマニアック(?)な部位ゆえにまだよく知らないのかもしれない。そのうちヴェノムも人体の構造を認識して「お前の横隔膜を喰ってやろうか」とか言い出すのだろうか。

ササミ。

鶏肉だと淡白な印象だが、牛の場合はそうでもなくて、ちゃんと脂も甘さもあって食べごたえあり! 部位でいうと後ろ脚の付け根あたりの肉になるのかな。

「ところでヴェノムはどんな順序で人の体を食べるんですかね」

と疑問を口にするすぴさん。言われてみれば頭からがぶっといくイメージしかなかったが……。

「頭からいくのは動物と同じで、まず相手を仕留めにいってるんだと思うんです。で、その後はどこを食べにいくのかなあ……」

たぶん、映画の制作チームもそこまで考えてない気がする。

最後に肩芯。

ざぶとんや肩ロースと同じく、肩の肉である。

これがすぴさんに大ヒット!

「これ、めちゃくちゃおいしいですね! 肩ってこんなにおいしいものなんだ!」

たしかに味わいが濃厚で、歯ごたえもよく、それでいてやわらかく、スッととろけていく。すばらしくおいしい!

「ふー、いやー食べましたね!」

たしかにどの部位もおいしかったおかげでモリモリ食べてしまった。途中からただの焼肉会になっていた気がするが、今回の趣旨はヴェノムの好きな部位を決めようというもの。

それではすぴさん! 結論をお願いします!

「わかりました。それでは発表します」