「貯める」と「育てる」を使い分ける

近い将来に使うお金は、流動性を重視する

自分専用の自由資金ができたら、すべてを同じ場所に置いておく必要はありません。

旅行や趣味、学び直しなど、近いうちに使う予定があるお金や、必要なときにすぐ使えるようにしておきたいお金は、普通預金など流動性の高い方法で持っておくとよいでしょう。

一方で、すぐに使う予定のないお金は、時間を味方につけて育てるという考え方もあります。

「いつ使うのか」「必要になったとき、すぐに使えるようにしておく必要があるのか」を考えながら、お金の置き場所を分けることが大切です。

長く使わないお金は「運用」という選択肢も

すぐに使う予定がなく、将来の自分のために長期で準備するお金であれば、NISAなどを活用して運用するという選択肢もあります。

また、老後資金など使う目的が決まっている場合は、iDeCoの活用を検討する方法もあるでしょう。

ただし、投資には元本割れの可能性があります。

自由資金をすべて運用に回すのではなく、生活に必要な資金や、近いうちに使う予定のあるお金は確保したうえで、無理のない金額から始めることが大切です。

40・50代だからこそ「私の未来」にお金を使う

これからは「守る」だけではなく「選択する」

40・50代は、子育てや仕事、親のことなど、さまざまな役割を担う時期です。

だからこそ、これから先の人生で「本当はこうしたい」と思ったときに、一歩踏み出せる経済的な余白を持っておきたいもの。

自由資金があれば、何かを我慢しなくて済むというだけではありません。

「やってみたい」と思ったときに、「お金がないから」という理由だけで諦めずに済む。

それは、お金が生み出す大きな安心のひとつです。

家族の家計を大切にすることと、自分自身の人生を大切にすることは、決して相反するものではありません。

これからの人生を誰かに決めてもらうのではなく、自分で選んでいく。

そのための小さな準備として、「自分専用の自由資金」を始めてみませんか。

金額の大きさよりも、「これは私の未来のためのお金」と決めること。

その一歩が、これからのあなたの選択肢をより多くしてくれるはずです。

【執筆者プロフィール】鎌倉一江

キッズ・マネー・ステーション認定講師、CFP®、FP技能士1級、終活アドバイザー

長野県出身。音楽大学卒業後、ピアノ調律師、個別指導塾教室長を経て金融業界へ。
金融業界転職のきっかけはカンボジア学校支援と相続(争続)。現在は、会社員として乗合保険代理店で社員教育・企画営業、個人で、執筆・金融教育を行っている。

「見えないお金」が増えている現代社会の子供たち。物やお金の大切さを知り「自立する力」を持つようにという想いで設立。全国に約300名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行う。2023年までに2000件以上の講座実績を持つ。公式サイト「キッズ・マネー・ステーション