2:食事法
唾液が出づらい場合でも、食べ物を意識することで喉をうるおす効果が期待できます。ガムを噛んだり、飴をなめることでも唾液の分泌量を増やすことができます。
また、喉にうるおいをもたらし、誤嚥を予防するには食事にヨーグルトを取り入れるのも効果的。
「ヨーグルトは、手軽にどこでも手にはいりやすいだけでなく栄養も豊富です。また腸内環境を整えて免疫力アップにも役立ちます。なるべく喉にいい、ねばりの強いものを選びましょう」と大谷先生。
喉の調子が悪いときは?
では、すでに喉の調子が悪いときは、どんな食べ物が喉に良いのでしょうか。
ハチミツ
トロッとした食感が喉をうるおすハチミツ。栄養豊富で風邪の体を元気付けてくれます。
「ハチミツは抗炎症作用があり、咳止め効果も高いという医学論文が複数存在します」と大谷先生。
喉の調子が悪いときは、ハチミツをヨーグルトにかけて食べるのもおすすめです。
緑茶
様々な健康効果を持つ緑茶。風邪の時にも喉に良い作用をもたらしてくれます。
「緑茶のカテキンは抗ウイルス作用があり、喉の乾燥予防にもよろしいかと思います」と大谷先生。
毎食の緑茶で喉ケアしていきましょう。
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冬は乾燥してカラカラの状態。そんな時は喉もうるおいが肝心ですね。
食べ物でもいいですし、マッサージもいつでもどこでも実践することができます。
喉の不調を感じたら、今回ご紹介した喉ケアを実践してみてくださいね。
監修
大谷 義夫(おおたに・よしお)医師 池袋大谷クリニック院長
1963年生まれ。群馬大学医学部卒業。東京医科歯科大学呼吸器内科医局長、同大学呼吸器内科兼任睡眠制御学講座准教授、米ミシガン大学留学などを経て、2009年より現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医。日本アレルギー学会専門医・指導医。著書に「長引くセキはカゼではない」(KADOKAWA)、「肺炎にならないためののどの鍛え方 (扶桑社ムック)」など。