免疫を高めたり、ダイエットにも良いと噂のヨーグルト。
美容健康のために毎日摂取しているという人も多いのでは?

そんな身近なヨーグルトにも、実は知られていないことがたくさんあります。

売り場にはたくさんのヨーグルトが売られていますが、どのように選べばいいのでしょうか。
また、ヨーグルトは朝、食べていますか?それとも夜?

今回は、書籍『乳酸菌がすべてを解決する』(アスコム)の著者で、新宿大腸クリニック院長の後藤 利夫 先生にヨーグルトの食べ方についてお聞きしました。

ヨーグルトにまつわるQ&Aと、免疫力UPやメタボ撃退など、目的別・おすすめのヨーグルトリストをお届けします。

食べるタイミングは?ヨーグルトQ&A

Q.ヨーグルトを食べるのに最適なタイミングは?

A.「食前より、食後に食べるのが効果的です。

食前より食後のほうが胃酸も薄まっているので、乳酸菌が生きて腸まで届きやすくなります。

しっかりした食事でなくても、フルーツや野菜など、軽く何かを食べたあとに食べるのがよいでしょう」

Q.ヨーグルトは朝、昼、夜、いつ食べるのが効果的?

A.「特にありませんが、ヨーグルトを食べることを忘れずに習慣にするためには、"朝食後"などタイミングを決めておくほうがよいでしょう。

ただ、血糖値、コレステロール値、血圧などへの効果を期待するのであれば、毎食後、一日3回食べるほうがよいでしょう」

Q.一日どのくらいの量を食べればよい?

A.「さまざまな実験結果によると、 一日200グラムを2週間摂り続けると効果が出るといわれています しかし私は、100グラムでも、食べきりタイプになっているカップ1個でもよいと思っています。

ただし、いくら副作用がなくて健康によいといっても、食べすぎはよくありません。食べれば食べるほど、脂肪分や糖分も過剰に摂ることになります。肥満や脂質異常症の傾向のある人は、食べすぎには注意してください。

そういう人はヨーグルトを選ぶ際も、低カロリー・低脂肪のものを選ぶよう心がけましょう」

Q. ヨーグルトを料理に使うときの注意点は?

A.「乳酸菌は熱に弱いので、 60度以上の高温で加熱する料理だと、菌が死んでしまいます。以前"ホットヨーグルト"がはやりましたが、生きた菌を摂りたいと考えるのであれば、電子レンジで温めるときの設定に気をつける必要があると思います。100グラムなら、500ワットで 40秒が目安です。

しかし、死んだ菌にも効果があるので、そういった意味では加熱により死んでしまっても、まったく効果がなくなるわけではありません」