Q. 朝昼晩でおすすめの乳酸菌の摂り方はある?
A.「私は、ヨーグルトを一日に1個、食べるだけでもよいと思っていますが、朝食・昼食・夕食に1品ずつ、乳酸菌を含む食品を加えてみるとよいと思います。
たとえば、朝は味噌汁、昼は漬け物、夜はヨーグルトなどでもよいでしょう」
Q. ドリンク型のヨーグルトを凍らせて食べても、効果は変わらない?
A.「乳酸菌は熱には弱いですが、冷たいのは得意で、フローズンの状態では活動を休止した状態で生きながらえます。とはいうものの、多少死んでしまうこともあるでしょうから、凍らせないで食べたほうがベターではあります」
Q. 乳酸菌と一緒に食べると効果抜群の食材は?
A.「私は、ヨーグルトにハチミツをかけて食べています。ハチミツには血糖値をゆるやかに上げていく作用があるので、血糖値が気になる方にはおすすめです。
ただし、食べ方には注意が必要です。ハチミツには、自然の抗菌剤であるプロポリスが入っているからです。
ヨーグルトにかけて、かき混ぜて保存したりすると、乳酸菌も抗菌されるかもしれません。なるべく、かけてすぐに食べるほうがよいでしょう。
そのほか、きな粉、ドライフルーツ、フルーツ、シリアル、黒蜜、もち麦などもおすすめです」
Q. ヨーグルトの乳酸菌パワーを判断する指標はある?
A.「含まれている乳酸菌の数と腸まで届く率、腸で生存できる日数が一つの目安になります。菌数は100億個以上、生きて腸まで届くという記載があり、長く腸にとどまると記載されているものが一つの基準になります。
しかし最終的に、その菌がとのくらい優秀な菌なのか、自分に合うのかどうかは、実際に摂ってみて、自分の体で判断しないとわかりません」
Q. 牛乳が苦手でも、ヨーグルトを食べられる?
A. 「乳糖不耐症という、牛乳が飲めない体質の人がいます。
アジア人は、ほとんどが乳糖不耐症です。 しかし、ヨーグルトは、含まれている乳糖のうちの2〜3割を乳酸菌が分解してくれています。
牛乳200ccを飲んだらお腹がごろごろしてしまうという人も、ヨークルト80グラムなら牛乳換算60グラム程度ですから、お腹を下さずに食べられる可能性があります。自分の体と相談しながら、試してみてもよいのではないでしょうか」
Q. ヨーグルトは下痢をした直後に食べてもよい?
A.「問題ありません。むしろ下痢をした後は細菌数が減って、腸内環境が変化を受けやすい大事な時期なので、積極的に乳酸菌を補充してあげたほうがよいでしょう。
大腸内視鏡の検査時には、大量の下剤で人工的に下痢を起こさせます。下剤を飲むのは多少つらいですが、検査後2週間は腸内細菌数が少なくなっていますので、悪玉菌を善玉菌に入れ替えるチャンスです。普段より乳酸菌を多く摂って、腸内環境を改善してください」
Q. 乳製品全般が苦手。乳製品以外で乳酸菌を摂るなら、何を食べるのがよい?
A.「動物乳酸菌は乳製品に含まれていますので、植物乳酸菌がおすすめです。漬け物、キムチ、ザーサイ、しょう油、みりん、お酒、そのほか植物性の発酵食品は基本的にすべておすすめです。
スプーン一杯の白味噌には、ヨーグルト100グラム分の乳酸菌が含まれているといいます。また、ぬか漬けの乳酸菌量は、1グラム1億個といわれています。