「のんきや」では焼き鳥は同じ種類を1人2本、2人だと4本から注文するというルールがある。ということで、いただいたのは・・・

肉厚なシイタケ(1本130円)と、

みずみずしいタン(1本130円)と、

元気なハツ(1本130円)。

まずシイタケですが、とっても肉厚で良い香り。シンプルにお醤油だけで味付けされているのも、シイタケそのものの味を楽しめる。それからタンもハツも、外はしっかり焼の中は程よく火が通っていて、食べ応えがあった。大衆酒場の「のんきや」だが、どの串も熱いうちにいただきたいため、しばし無言になってしまう。魅せられてしまいました。

いただきながらお客さんにもお話をお伺いした。

お写真はNGだったが、とっても気さくな男性客(50代)は、なんとシンガポールからいらしたそう。「帰国するたびにいつも来てるよ」とのことで、女将さんともとても親しそうだった。「女将さんが良い人だから、長い間通える」とおっしゃっていた。

お若いお二人にも少しお話を。右の男性はお父様と一緒に「のんきや」に来ていたそう。(親子2代にわたって愛されている!)お二人とも横浜出身で、この日は高校時代の同級生といらしていた。

映画に出てくるような、昭和の雰囲気を残す大衆居酒屋「のんきや」。焼き鳥だけではなく、お仕事帰りにぴゃっとラーメンを食べて帰るだけでも寄りたくなってしまう。次はラーメン食べに来ます。ありがとうございました。

最後に狸小路の次世代を担う、若手のお店をご紹介。

はな家さんの斜め向かいの「やきとりお加代」。

お兄さんが30歳、弟さんが27歳でお父様からお店を任されているお加代。すぐ近くに本店があり、狸小路の店舗は支店だそう。本店は1953(昭和28)年からの営業。こちらも老舗です。

若くて元気なお二人に、今後の展望についてお伺いした。「若いお客さんが増えてほしいです。いつまでも元気な通りであってほしいので」とお兄さん。お店も初代から2代目へ、と引き継がれるのと同様に、お客さんも親から子へと受け継がれ、いつまでもいい雰囲気の小路を、愛情を持って作っていけますように。

取材を終えて

とても魅力的な小路だった。横浜駅付近はどんどん開発されていきそうだけど「狸小路」はぜひともその魅力を次世代に残していってほしい。まだ見ぬ後輩を連れていきたい場所でした。

※本記事は2015年1月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。

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