“制服絵師”台湾のイラストレーター、蚩尤(しゆう)氏 にインタビュー
展覧会初日には、蚩尤さんも来廊しサイン会が行われた。通訳さんをはさんでインタビューに答えていただいた。
――制服を描き始めたきっかけは何ですか?
蚩尤さん:2012年に出版社から“台湾の女性”をテーマにした季刊誌のイラストを依頼されました。その時1930年代の女子学生を描いたことがきっかけです。
――どんなものを参考にして描いているのでしょうか? また、モデルはいますか?
蚩尤さん: 直接制服を見たり、カタログを見たり、学校に問い合わせたりしますね。その学校の先生や、卒業生に聞くこともあります。当初、学校の前をうろうろしていたら『あやしいオジサンがいる』と言われてしまったことがありました(笑)
(“オジサン”は日本語だったので、筆者もなんとなくニュアンスが分かりました!)
モデルは特にいませんが、ポーズを決めてラフを描いてみて、何だか変だなと思うところはモデルさんに実際にポーズをとってもらいます。
――日本の制服と台湾の制服の違いは何でしょうか?
蚩尤さん: 日本の方が冬服、夏服の変化が大きいですね。台湾は気候が暖かいのでそこまで変化はありませんが、色が鮮やかなものが多い印象です。
――日本の制服を見てどう思いましたか?
蚩尤さん: 華やかさはないけれど、とても品がありますね。シンプルなものも多いですがデザインも素晴らしいです。
――これまで日本に来たことはありましたか?
蚩尤さん: 何回かあります。友人に連れられて(今回の会場がある)中野ブロードウェイにも来たことがありますよ。事前にどんなところかは聞いていましたが、色々なものが沢山あって楽しいです。
――個人的にはセーラー服、ブレザーなど、どんな制服が好きですか?
蚩尤さん: うーん……(笑いながらかなり悩んでいる様子) 甲乙つけがたいです……。どの制服にもそれぞれの良さがありますから。