薬膳で妊活に成功できる!
ーー実際、薬膳が妊活に役立ったという実例を教えてください!
(すみ先生)はい! こういう生徒さんがいらっしゃいましたよ。
その方は45歳で妊娠されました。実はもともと、汚血体質の人で、教室に来た当初、血液がすごく汚れていたんですね。なのできれいな女性なんですけど目の下にクマがあったりだとか、むくみやすく、水分代謝も悪かったんです。
特に、その「汚血」がひどかったので、その改善のためにトマト缶やサバ缶をたくさんとっていただきました。
それから、30代と40代のケアは全然違ってくるので、クコの実だったり山芋だったり、いわゆる「アンチエイジング食材(※1)」を積極的にとってもらいました。
というかそもそも、この教室に通い始めたとき、彼女はまだ結婚してなかったんですよね。ただここでごはんを食べると体調がよくなるし、肌もよくなるし、ということで薬膳料理教室の生徒を続けていたんです。そしたらそのうち結婚されたので、その時に、じゃあせっかくなのでこの汚血ケアもしっかりやっておこうよ、という話になって、汚血ケア+アンチエイジングケアをしているうちに、体調が次第によくなって、普通に自然妊娠されましたよ。
そういう方もいらっしゃるし、体温も低くて、いわゆるエネルギー不足+栄養不足タイプの方だったんですが、自分の体質にあった薬膳食を食べているうちに、なかなか妊娠できなかったのが、ようやく妊娠できた、という方も。
トータルして拝見していると、冷えとむくみと血行不良が解消してきて、妊娠しやすくなるというパターンがかなり多いですね。だからもう、生徒さんしょっちゅう妊娠してるんですよ。
(※1)参考記事:【薬膳】スーパーで手に入る! 西太后も好んだ「アンチエイジング食材」を薬膳研究家に聞いた
ーー子宮力ダウンで悩んでいる方には嬉しいエピソードですね!
(すみ先生)一人の方は、すごい貧血だったんです。すごい貧血で、何やっても駄目なんですよ。病院に行って、貧血っていうと、当然のごとく鉄材が出るんです。でも薬膳の観点でいう「貧血タイプの人」っていうのは、胃腸が弱いから貧血になっているパターンが多いんですね。吸収できなくって。だからそこに鉄材を飲んじゃうと、さらに調子が悪くなっちゃって、貧血の数値がよくならないんですよね。
それで彼女には、ナツメを積極的に食べてもらいました。あとクコやレバーも。血液を補うものを、一生懸命食べてもらうようにしたんですよね。
そうすると、鉄材飲んでも駄目だったんだけれども、勧めた食材を食べ始めてから、一気に、貧血の数値がよくなって、これだったら出産も大丈夫ですねー、みたいなかんじになって、その後妊娠されました。
実際、出産はすごくスムーズでした。ですが出産されたあと、やっぱり彼女は血液が常に不足しているので、おっぱいに全部出ちゃうんですよね。だからそうならないように、引き続き、血液を増やすような食材というのを食べ続けてもらったら、おっぱいの出もすごくよくって、産後の戻りがとてもよかったです。
このように、貧血が治らないのが、薬膳の食材を積極的に食べて貧血の数値がよくなって、妊娠、出産が楽になった人というのが結構多いですね。