子宮力アップ&妊活に効く、毎日続けられる超簡単レシピ

ーー子宮力アップと妊活に効果的な食材はいろいろ伺いましたが、何か簡単なお料理のレシピを教えていただけませんか?忙しい人でも、あまり深く考えず、毎日とりあえずそれを食べていればいい、というようなものが理想的なんですが…。

(すみ先生)そうですね。例えば、生理前と生理後にメニューを分けるといいかも。

▼生理前1週間:「トマトとサバのミネストローネ風みそスープ」

ミネストローネ(イメージ)

・トマト缶とサバ缶と、隠し味に少しミソを入れて、ミネストローネ風スープを作ってみてください。
それを生理の前、一週間ぐらい飲むといいですよ。そのままスープとして飲むのはもちろん、パスタに絡めてもおいしいです。


▼生理後:「山芋、鶏肉、干し椎茸、生姜を入れたスープ」

参鶏湯(イメージ)

これは、参鶏湯の簡単バージョンのようなスープです。とにかく毎日続けてみてください。

このように時期を分けて、それぞれのタイミングで効果的な食材を継続的に摂ることが大事です。生理前は血の巡りをよくして、子宮の中をきれいにすることを目的としています。そして生理後は、エネルギーと血液を補うことを目的にしています。この簡単レシピならきっと飽きずに長く続けられると思います。どうか薬膳で体を整えて、健康的な妊活にチャレンジしてみてくださいね。


薬膳で人間の持つ「野生性」を取り戻し、ナチュラルで健康な体へ!

ーー最後に、薬膳のパイオニアであるすみ先生から、子宮力アップに励む方や妊活中の方にメッセージをお願いします!

薬膳って「自分のことを大事にする」ことだと思うんですよね。薬膳のいいとところは自分がどんな状態なのか、どんな体質なのか、どういう時に弱いのかを知って、ストレスに弱いのか、冷えに弱いのか、季節の変わり目に弱いのか、など自分のことをよく知ってあげると、自分の弱いところを食材でケアできるんです。

そのように食材でケアできるようになると、自分のことを大事にできるし、体調もよくなっていくんです。

どうしても日本人の女性って、私中国に留学しているから余計思うんですけど、すごい人のために尽くすんですね。真面目な人ばかり。人のために何かしてあげないといけないとか、だんなさんを支えなきゃとか。とにかく自分のことよりも他人を優先しがちなんです。

それはそれで素晴らしいことですが、自分の体もきちんと大事にしてあげないと。それが心身ともにとても大事です。それによって自分も満たされるし、いい子どもを授かれるし、子どもを出産したあとも、自分も美しく元気でいられる。

つまり、自分を観察してケアをする「セルフケア」というのは、「自分らしい充実した生活をずっと送ることができる」ための、大切な考え方だと思うんですよね。

今は赤ちゃんを生むところから悩んでいる方が多いですが、薬膳の考えを用いれば、自分の体がもともと持っている「野生性」を取り戻すことができると思うんです。野生性とはつまり、自分の潜在力であり、自分のなかにある答えのこと。それを引き出すことができればすごくいいと思います。

薬膳で野生性を取り戻して、健康な体づくりをし、妊娠力をアップさせてくださいね。

ーーすみ先生、貴重なお話ありがとうございました!


▼ご協力
阪口すみ先生(現代日本薬膳研究・薬膳料理界の第一人者)
国立北京中医薬大学 日本校薬膳研究科講師
薬膳セラピスト資格 創始者
近著:「体をあたためて妊娠力アップ!おめでた薬膳」「西太后のアンチエイジングレシピ」「毎日使える薬膳&漢方の食材事典」など多数。

1974年生まれ、東京在住。前職は大手ネットショッピングモールのPR担当。2009年より「ライフハッカー」にて恋愛記事の執筆を開始。現在は「金メダル級のダメ男とばかりご縁がある切ない人生を送ってきた、虫の息の恋愛コラムライター」として活動中。また、別ジャンルで「ヨリエ・スディラジェンコフ」名での執筆活動も行っている。