「クマのプーさん展」が2019年4月14日(日)まで渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されています。

イギリス・ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)からプーの貴重な原画が多数来日している本企画展。

そのこだわりや見どころについて、日英の両企画者に伺いました。

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次の世代にインスピレーションを与えたい

まずはロンドンV&Aから、商務・デジタル・展覧会担当部長アレックス・スティットさんにインタビュー。

V&Aはプーの挿絵画家・E.H.シェパードから原画を多数譲り受け、保管しています。

「クマのプーさん展」は、その原画を40年ぶりにイギリスで企画展として公開した「Winnie-the-Pooh: Exploring a Classic」(2017年12月〜2018年3月開催)の世界巡回版。

今回40年ぶりに大規模な原画展を開催した経緯を伺いました。

――アレックスさんの普段の仕事内容を教えてください

毎日毎日、素晴らしい展覧会の企画を考えるのが私の仕事です。

私はヴィクトリア&アルバート博物館で仕事しているのですが、我々は素晴らしいコレクションをたくさん有しています。

またたくさんの豊富な知識も持っていますので、それをどうやって生かせるのか、どういう次の展覧会を考えられるか、ということを毎日毎日考えています。私の仕事はとても楽しい仕事です。

展覧会といっても様々なものがあります。最近私が関わったものといえば、歌手のピンク・フロイドや、オーシャン・ライナー、大型客船、そして最近ではファッションの巨匠クリスチャン・ディオールの展覧会を開催したりしています。

――どういった経緯で今この原画展を開催したのでしょうか?

これだけ多くの作品が一ヵ所で見られるのはイギリスでも40年ぶりになります。

また今後は、さらに40年後にならないと、このような展覧会は開催できないと思います。

多くの子供たち、そして多くの大人は、プーとその友達とともに育ったわけです。

ですから一生に一回は、皆さんに元々の原画をご自分の目で見ていただく機会を与えたいと思ったのです。

「プーの喜びはどうやって誕生したのか」ということを説明することは、ある意味で我々の義務だと思っています。

我々は基本的には、次の世代のクリエイターたちにインスピレーションを与えたいと思っています。

特に児童向けのものを作るクリエイターの方々に、インスピレーションを与えたいのです。

100年近く前の話ですが、ミルンとシェパードは、生きる喜びや純粋な友情の楽しみ方といったものを非常にわかりやすい形で、非常に心に訴えるような形でみんなに提唱したわけです。

それと同じようなことを、この展覧会を通じて届けたいと思っています。

 

 

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