「とにかくおいしいものを食べることが大好き!」というみなさん、『ジャパン・レストラン・ウィーク』という催しをご存知ですか?
『ジャパン・レストラン・ウィーク』は1年に2回行われる食の祭典。普段は手が届かない、全国のプレミアムなレストランの特別メニューを、ランチ:2000円/3000円、ディナー5000円/7000円というリーズナブルな定額料金で楽しめるというもの(税別・サ別)。
自分のような庶民にとっては、こんなチャンスを逃す手はない! そこで今回は『ジャパン・レストラン・ウィーク』に参加している西麻布の『笹繁 TEPPAN-YAKI CUISINE』さんで、今回のために提供しているという自慢のコースメニューを体験してきました。
予算は飲み会1回分、どこまで楽しめる?
西麻布交差点からほど近いお店に一歩足を踏み入れると、さすが西麻布!と言いたくなるラグジュアリーな空間が広がります。普段は路地裏の立ち飲み屋を徘徊する毎日を送っている自分にとっては、かなりのアウェイな空間です(そもそも鉄板焼きのお店に行くのも初めてという体たらく)。
緊張しつつあらためて店内を見渡すと、鉄板での調理を間近に見られるカウンター席に、テーブル席、奥にはソファ席など、一見さんでもリラックスして料理を楽しめそうな雰囲気です。代表の富松さんいわく、こちらのお店は高級なイメージのある鉄板焼きをカジュアルに楽しんでもらえるようさまざまな工夫を凝らしており、その結果リピーターのお客さんもとても多いのだとか。
こちらのお店、通常は10000円前後が予算の相場とのこと。正直、庶民には手が出しづらいお値段ではあります。そこで今回取材させていただいたのは、『ジャパン・レストラン・ウィーク』のために用意された5000円のコース。5000円であれば、1回飲み会に行ったら普通にそれくらいかかってしまう金額ですよね。この予算でどれだけ楽しめるのか、いざコーススタート!
野菜ってこんなに甘かったの……!
今回料理をご担当いただいたのはお店の植木さん。はじめてのカウンター席での鉄板焼きに緊張気味の自分に、気さくに話しかけてくださる植木さん…や、優しい…! 植木さんいわく、お客さんに話しかけられるのは全然OK、むしそのほうが料理がやりやすいこともあるのだそう。
ときには料理の手順にツッコミを入れられることもあるそうですが、そんな料理人の人とのやりとりも、カウンター席の楽しみ方のひとつなんですね。
楽しく会話しているうちに、鉄板の上で次々とおいしそうに仕上がっていく食材たち。まず1品目は「季節の焼野菜4種」です。
この日はパプリカ、ナス、ズッキーニ、カボチャの4品でした。正直、鉄板焼きってただ焼くだけでしょ? いくら高級店だからってそんなに違いあるの? と高をくくっていたのですが……こ・れ・は、うまい!!
語彙が貧困で恐縮ですが「“野菜が甘い”ってよく言うけど本来こういうことを言うのか」とハッとするほど、それぞれの野菜の甘味がじつに豊か。
みがらし味噌、ディジョンマスタード、ピンクソルトの3種のタレが野菜の味をさらに引き立てます。