名物のお好み焼き、その優しさに唸る!
極上の黒毛和牛を堪能し、半ば放心状態となった自分。しかし鉄板ではなにやらふくよかな丸い物体が焼き上げられていきます。そう、これこそ今回のコースの締め、笹繁名物の「お好み焼き」です。
このお好み焼き、実物を見ていただくとわかりますが、いつも食べているお好み焼きの1.5~2倍くらいの厚さ。こんもりと盛り上がった生地の形状は、さながらふっくらパンケーキのよう。鉄板焼き店ならではの4cmもの熱さを誇る鉄板で焼きあげることで、この厚さでも中までしっかり熱が通るのだそうです。
ソースとマヨネーズ、おかかをたっぷりと振りかけ、アツアツを口にほおばります。
ふわとろの生地と、豚肉・海鮮・チーズの旨味が口いっぱいに広がり……う、う、うまい!!!(本日4度目)
この生地の食感はこれまで体験したことのないふんわり&やわらかさ。鉄板焼きのプロが焼くお好み焼きとは、こんなにも優しく愛らしいものだったのか……と、心地良いカルチャーショックを受ける絶品です。このお好み焼きのあとに、本日のデザートがついてコースは終了となります。本当にごちそうさまでした!
“おいしい”だけじゃない、レストランに足を運ぶ意義
「普段行けないようないい店でうまいもんを食えるチャンス」という不純な理由で体験した『ジャパン・レストラン・ウィーク』。しかし、入店したときの緊張はどこへやら、コースを体験しているあいだ、とても居心地のよい豊かな時間を楽しむことができました。
いただいた料理のおいしさはもちろん、お店の方とのやり取りを含め、「おいしいものをおいしく食べられることの幸福そのもの」をじっくり味わえたことが、この日のいちばんの収穫でした。これって、自分がここだと決めて足を運んだレストランでこそ感じられる、至福の時間なのかもしれません。5000円というお値段は、料理だけについているものではないのだと、いまさらながら実感。
あと、ふだんはコースで料理を食べる機会なんて友だちの結婚式くらいしかない自分ですが、「普通のごはんでもコース食べに行くの、アリだな」と思えたのも、うれしい発見でした。おいしいものを食べて、自分の世界がひとつ広がった気分です。いつかまたこの店に普通に来れるようにがんばって働こう……!
今回の『ジャパン・レストラン・ウィーク』は、ただいま好評開催中。8月16日(日)までの期間中、東京・横浜・千葉・埼玉・大阪・京都・神戸・奈良・札幌・仙台・新潟・名古屋・ 金沢・広島・福岡の全15エリア・約350店舗で展開しています。ぜひお近くの地域で気になるお店があったら、この機会に利用してみてはいかがでしょうか。詳しくは公式サイトをご参照ください。
個人的には、自分と同じように高級店に慣れていないような人にこそ、この機会に一度利用してみて欲しいです。きっと極上の「うまい!!!」と、プラスアルファの豊かな経験ができるはず!
『ジャパン・レストラン・ウィーク』
8月16日(日)まで各地で開催中
『笹繁 TEPPAN-YAKI CUISINE』
〒106-0031 東京都港区西麻布2-13-15大山ビル2F
Tel:03-5774-4439 / Fax:03-5774-4531