ママは社交的でお喋りなのに、子どもが内向的でおとなしいことってありませんか?
もちろん、子どもは親のクローン人間ではありませんから、性格や個性も違います。ですから心配し過ぎることもないのですが、親の対応でこうなってしまっていたら工夫が必要かもしれませんね。
『1人でできる子になるテキトー母さん流子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話しします。
「イラチ母さん、せっかち母さん」であ~る
ママは独楽鼠のように常にあれこれ動き回っているのに、子どもは何故だか自主的に動かず、ダラダラ、ボーッとしているタイプの子。また、親は凄くお喋りなのに、あまり口を利かないタイプの子。
「私がこんなにアクティブで、社交的でお喋りなのに、うちの子はどうして私に似ないで、じっとしていて口下手なんでしょう?」とママは悩んでいます。
でも…
せっかちなママ、イラチなママは、どうしても“待つこと”が苦手です。子どもの話をじっくりと聞く心の余裕がなかなか持てません。
子どもが話し始めても、話の腰を折るような言葉をかけてしまったり、モゴモゴしているとき、待てずについ「○○したいんでしょ」と察しよく動いてしまい、子どもがやろうとしていることを先取りしてしまいます。
もしかしたら“言葉の過保護” “行動の先取り”をしてしまっているのかもしれませんね。
“言葉の過保護” “行動の先取り”をしないために
「おもちゃを貸して」と友達になかなか言えない子の場合
子どもが「お友達が使っているおもちゃで遊びたい」と思いました。でも「僕もそれで遊びたい。貸して~」となかなか言えない様子でした。そんな態度や表情から、ママは子どもの思っていることをすぐに察します。
しびれを切らしたママは「ねえ、○○君、うちの▲▲ちゃんがそれで遊びたいみたいだから貸してくれる?」とつい助けてしまいました。
解決策
こんな時は、子どもが何をしてほしいかわかっても、本人に言わせましょう。
「ママが一緒について行ってあげるから、自分で『おもちゃを貸して』って言ってみようよ」と背中を押してやるのです。この体験を通して自信がついて、これからは自分で発信できるようになるかもしれませんよ。
授業中で手を挙げられない子の場合
授業参観しているママ。我が子が手を挙げているのに気が付かない担任の先生。しびれを切らしたママはツカツカと前へ出て行き「先生、うちの子もさっきから手を挙げているのですが…」と言ってしまいました。
解決策
「先生、僕もずっと手を挙げているので当ててください」と、子どもに自分で言わせましょう。
実はこれ、筆者が小学生を指導しているとき、授業参観日で体験したことです。