2. シンデレラが話せるフランス語は、当時の欧州社交界の共通語
物語の途中、エラがトレメイン夫人にフランス語を話して、トレメイン夫人が驚く描写があります。
どうしてエラはフランス語を話せるのでしょうか。
実写版『シンデレラ』の時代設定は、明確には決められてはいません。
ただ、風景や人間関係などを見ると、19世紀ごろのイギリスが舞台であると思われます。
当時、ヨーロッパの社交界では、フランス語が共通語でした。貴族や上流階級の人たちはフランス語を勉強して、コミュニケーションを取っていたのです。
フランス語が話せるというのは、それだけ身分が高いことの証拠でもありました。
おそらくエラもその影響で、フランス語を学んでいたのでしょう。
トレメイン夫人が驚いたのは、貿易商の娘であるエラが、フランス語を話せるとは思っていなかったからでしょう。
3. シンデレラが馬に乗れる理由。女性の乗馬は珍しくなかった
© 2015 Disney
さて、実写版『シンデレラ』では、森の中で馬に乗ったエラと王子が出会います。
そもそも、この時代の女性は馬に乗っていたのでしょうか。ただの物語のための設定なのでしょうか。
実は19世紀後半になると、乗馬が好きな女性の数は多くなっていたのです。
当時の乗馬服や鞍(騎乗するために使う馬具)には、きちんと女性用が用意されていました。
19世紀のイギリスでは、馬に乗る女性というのは、決して珍しい存在ではなかったのです。
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