4. シンデレラのドレスはブルー。青は「幸福」や「純潔」の象徴
シンデレラと聞くと、ブルーのドレスを想像する方が多いと思います。ディズニーのアニメ版でもそうですね。
実写版『シンデレラ』でも、フェアリー・ゴッドマザーの魔法の力で、エラは美しいブルーのドレスを手に入れます。
では、どうしてシンデレラのドレスはブルーなのでしょうか。
ヨーロッパでは、結婚式の習慣として「サムシング・フォー」というものがあります。
これは、花嫁が4つのものを身につけると幸せになれる、とされているものです。
その4つとは「古いもの」「新しいもの」「借りたもの」そして、最後は「青いもの」になっているのです。
青色は、キリスト教における聖母マリアのシンボルカラーで、「純潔」を表しているからだと言われています。
だから、シンデレラのドレスも美しいブルーをしているのではないでしょうか。
ちなみに、作品で登場するドレスの胸元にある蝶の飾りは、日本人デザイナーの宮本遥香さんの手によるものなんですよ。
5. 時代背景に反して、王子の家来に黒人がいるのはなぜか
映画終盤、ノンソー・アノジー演じる大尉が、エラの窮地を救うシーンがあります。
大尉はキット王子に仕える家来で、その姿の通り「黒人」です。
19世紀のイギリスという時代設定を考えると、黒人は奴隷として虐げられていました。
王子直属の部下として、黒人が仕えるのは考えられないことでした。
実写版『シンデレラ』で、黒人の大尉が仕えているのは、おそらくディズニーによる人種への配慮だと思われます。
ディズニーとしても、さまざまな人種が共存する社会を描きたかったのかもしれません。