テーマ展示 運命の女

テーマは“不気味”な作品
“悪”のイメージを覆したい

――“悪”の魅力はどんなところだとお考えですか?

古くより伝わる説話から現代のマンガやドラマに至るまで、多くの物語に欠かせない存在の悪役ですが、悪役が魅力的であればあるほど物語は盛り上がり、また人々の心を惹きつけます。

また“悪”という仮面の奥に見え隠れする“正義”や“優しさ”といったギャップも魅力を感じる要因のひとつだと思います。

――関連イベントなども含めると、何点ほどの“悪の美術”が紹介される予定ですか?

たくさんありますが、週末ギャラリートークでは8~10点を紹介します。

――紹介する作品はどのように決めたのでしょうか?

館内にある1000点を超える作品の中から、神話や聖書の中の悪役、魔女や悪魔が描かれた不気味な作品や悪(ワル)な背景が隠された作品をピックアップしました。

――開催にあたり、大変だったことや印象に残っていることはありますか?

悪(ワル)と聞いてお客様がイメージするもの、そして想像を超えるものを、どのようにお届けし、楽しんでいただくことができるのかを考えることが大変でした。