悪いことをしてでも注目されたい人

我慢することが出来ないと、外で他人から注意を受けたり白い目で見られることが多くなってきます。良いことをして褒められるのはかなりハードルが高くなってしまい、すると承認欲求が満たされなくなります。

すると「何かいいことをして注目されるのは、努力が必要でなかなか難しい。だったら悪いことをして注目されるほうが手っ取り早い」となるわけです。

つまり、どんな手段を使ってでも人の関心を引きたい精神状態というわけです。つまり、そういう子にとって、承認欲求を満たすためには、叱られるのもほめられるのも変わりなくなってしまうのです。

親の役割

放任・放置育児は「子どもがどんな大人に育とうが知ったこっちやない」と言っているのと同じことで、子どもからすると愛情不足を感じることもあります。

子育ての方針はさまざまだと思いますが、自由にのびのび育児でもそうでなくても、子どもが将来、社会の一員として生きていけるための土台だけはしっかり作ってやることです。

やってはならないことをしたときは叱らなければなりません。子どもの意思を尊重したとしても、親が遠くからしっかり見守って、時には修正してやらなければならないのです。

同時に何か失敗したときやつまずいたときには、家族が“いつもあなたのことを見守っているよ”と、いつでも戻れる安全基地のような場所であることが何より大事だと思います。

ルールを守らない自由は存在しない

人間は社会のルールを本能的に持って生まれてくるわけではなく、その国の文化を親が教えるわけです。放っておいて自然に学ぶことはありません。これがしつけです。

手で物を食べる文化も日本では許されず、それをしていると人から変にみられ恥ずかしい思いをします。周りの人を不快にすることもあります。ですから、2歳近くなって来たらスプーンやフォークを使う練習をします。

ルールのないゲームがゲームとして成り立たないように、一定の枠組みのない自由は社会では認められるものではありません。“自由にのびのび”を教育方針に掲げて、子どもを“放任・放置”することのないように気をつけたいものですね。