作家でエッセイスト、サブカルウォッチャーとしても知られ『タモリ論』等のベストセラーも出しておられる樋口毅宏さん。

タレント弁護士・三輪記子さんとの夫婦生活をぶっちゃけた男の育児日記『おっぱいがほしい!』の衝撃から約1年半、さまざまなスタイルの男女や家族関係のあり方に迫った新刊『東京パパ友ラブストーリー』も、ワンオペ主夫でなければ書けないリアルさに満ちています。

が、ゲスな読者として気になるのはズバリ、樋口ご夫妻のパワーバランス。

先日紹介したハピママの記事、「妻たちの闇に震える!?ワンオペ主夫・樋口毅宏インタビュー【前編】」に続く、中編インタビュー。

“猛禽類(もうきんるい)妻”の暴れっぷりがスゴイ!

――三輪さんをあれだけちょくちょくテレビやネットでお見かけするということは、いまも樋口さんがワンオペをされているんですよね?

となると…樋口さんが“猛禽類妻”と呼ぶ三輪さんとの暮らしって、どのように成り立っているんでしょうか。

樋口毅宏さん(以下、樋口):えーーーーーーーっとですね(笑)

そもそもうちの夫婦はツイッターで出会いまして。「樋口さんの子どもが欲しいです、籍も入れなくていいです、お金も要りません、養育費も要りません、樋口さんの子どもが産みたいだけですから」って口説かれて。

で、気が付いたら、彼女が所属する芸能プロダクションの要請により籍を入れることになり、妻の仕事の都合で、僕は生まれ育った東京を初めて離れて京都で暮らすことになり、息子の面倒をワンオペで見るという、ほんとにありがたい生活になったワケです。

弁護士でも、しゃべりのうまい、口先だけの人間を「八百代言」といったりするんですけれども、妻にも言ったんですが「まさにお前だな」と。気が付いたらアレよアレよと懐柔されていたっていうね。

でも敵もさすがというか、お互いにこの3年余りで経験を積んできましたから、以前ほどの、窓ガラスが震えるほどの怒りを引き起こすことは、最近はないですよ。少なくとも今年に入ってからは、まだないです。

――今日はまだ、1月の末なんですが(※インタビューは2019年1月31日に実施)。

樋口:以前だったら考えらんないです、1カ月もないなんてのは。

――一体どんなことをやらかして、そんなに怒られるんですか?

樋口:ほんっとに些細なことなんです、些細過ぎて、思い出せないレベル?

例えば僕が、赤ん坊を置いて飲みに行っているだとか、ほかの女性と会っているだとか、ギャンブルをやっているだとかいうんなら、彼女が怒るのも無理ないと思うんです。

でも、そうだなぁ、僕は土日、とにかく、妻には寝てほしいんですよ。というのも、昨日も一昨日も朝5時半起きで帰宅は夜中というぐらい多忙な毎日ですから、身体を休められる時には休めてほしい。

で、日曜日は息子に朝ごはんを食べさせて、公園に連れて行って遊んで、それから買い出しもして帰ってきて、いろいろ用意していたら妻が12~13時間睡眠の後に起きてきて、作ったご飯を食べて、また寝てくれて。

あーよかったってホッとして。

夕方になって、妻が二度寝から起きてくるじゃないですか。

「台所が片付いてない!」

で、泣き叫びですよ…大号泣?

チャーハンを作ったフライパンと、お皿がキッチンシンクに放置したままなのが許せない。

おかげさまでその躾以来、料理が終わったら洗って片付ける、寝る前にキッチンシンクが空っていう習慣をつけていただきました。日々、鍛えていただいています。

でも…「今日はちょっと疲れちゃったからなぁ」という日とか、あるでしょ?

――ありますよーッ!私も恥ずかしながら今朝、子どもが食べたご飯のお皿、洗い桶に入れたまんまで取材に来ちゃいました・・・夜、洗おうかなって。

樋口:でしょ?フツーでしょ?まとめてやるから!って。

あの時も「俺、いま新日本プロレスの生放送見てるから!コレ終わったら洗うから!」って言ったんですけど、妻はムスーッ、ブスーッとしていて。

あ、もうこれはヤバいなって。

その時点で俺、テレビには全然集中できなくなっているんですけど。「飯伏すげー、すげーよぉ」とか、わざと大声で言ったりしてね、暗に「一緒に観ようよ」って誘ってみたりしてるんですけど。

怒りが、ピシピシピシッと…もう、ダメでしたねぇ。

ほんとに、そんな些細なことばっかりで。

「その言葉尻、取ります?」みたいな。「そういう曲解ができるんだ、すっげーな弁護士」みたいな。「そう来たか!」の連続なんですよね。

――やり込められてばかり、ということですか。それで樋口さんが、どうやってメンタルを保っているのか、ものすごく興味あるんですけど。