お掃除アイテムは買い足さないで

賃貸生活者は、お掃除道具や収納グッズを増やしすぎないことが大事。どうしても買わなければ立ち行かなくなるまで、ありものでお掃除を進めましょう。

お金を出せばいろんなモノが手に入るこの時代、床には床用の洗剤、窓には窓用の洗剤、お風呂にはお風呂用の洗剤が売られています。広いお屋敷をお持ちのかたには便利そうだけど、一人暮らしで洗剤コレクションをはじめるのも何だかね。筆者なら、セスキ炭酸ソーダがあればほとんど済ませられるなって思っちゃいます。

綺麗な雑巾も売ってる今日この頃ですが、古いタオルや履き古した靴下に「最後のお勤め」の機会をあげると、結構活躍してくれます。掃除している姿を誰かに見せるわけでもないのですから、少々ボロくても恥ずかしいことはありません。
手持ちのモノで十分。仏教用語では「知足」というそうです。

それに、お部屋をスッキリさせることが目的ですから、お金を払ってモノを増やすのは、お掃除アイテムであってもなるべく避けたいものです。

戻す! ただそれだけ。

お部屋が散らからない方法は、モノの置き場所を決めてしまうことと、使ったら必ず定位置に戻すこと。この上なくカンタンなのに、なし崩しにやめてしまう人が多いのはなぜ。いや、不思議でも何でもなく、心とは乱れやすいものなのだそうな。

無計画にお掃除や片づけを行うのではなく、それがどの位置にあれば最も便利か、そこに置くのにふさわしいのか、見た目もよいか、一つ一つ考えながら配置しましょう。一旦決めたらその置き場所を守り、使ったモノはその都度その都度、あるべき場所にあるべき姿で戻しましょう。

一人暮らしをしていると、自分の心の穢れ、だらしなさがお部屋にもろに出ます。読み終わった雑誌を本棚に戻さず床にブン投げておくのも、外出先から戻ってきたら上着を椅子の背にかけっぱなしにしておくのも自分。そうやって本来あるべき場所に戻そうとしない態度こそが、部屋を雑然とさせてしまいます。

戻す! 単純だけど、これを徹底すればきちんとしたお部屋を保てます。
大掃除の時は、より片付けやすく、かつ見た目も自然な位置への調整も行いましょう。モノの位置が正しければ、あとは定期的にハタキのようなものでゴミや塵をはらうだけで済むようになっていきます。

いかがでしたか? 慣れると、散らかすよりも整えるほうが好きだなと感じるように、自分自身が変わっていきます。お部屋も気持ちもスッキリ綺麗に暮らすために、少しでも参考になれば嬉しいです。

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。