“自慢弁当”があおるママの競争意識

早起きしてキャラ弁作り。台所には、ハサミや穴あけパンチやピンセットといった本来、調理以外に使う道具に溢れています。

ママは“芸術的作品”を完成させ、アングルを考えてパシャパシャと写真撮影。SNSに投稿します。

それを見た別のママ、「ああ、あんなにスゴいの作ってんだ」と焦りまくり「キッチリ作っていない自分」を責めたりします。

SNSへの投稿写真ってある意味、“幸せ自慢”です。
キャラ弁のため朝食が菓子パンとヨーグルト1個だけだったとしてもそれはアップしません。

お出かけ自慢も同じです。お出かけ写真を投稿しても、まさか夫婦仲が悪いことや姑との不仲をアップする人はいないでしょう。それと同じです。

だから、素晴らしいお弁当を目にしても焦ったり、自己嫌悪に陥ったり、競争意識を持つことはありませんよ。

最後に

付け焼き刃で作るキャラ弁は、実は単なる親の“自己満足”に過ぎないのかもしれません。

1日3回の食事の1回分、大事なランチ。
蓋を開けた瞬間のインパクトよりも、最後までおいしく食べられるお弁当のほうが良いのではないでしょうか。

それから、ものすごく労力をかけてキャラ弁を作ることだけが愛情表現ではありません。
昨晩の残りおかずを詰めたり、冷凍食品を頼って時間短縮したり。そこで捻出された時間で子どもと遊んだり、絵本を沢山、読んでやったりするほうがよいこともありますよ。