尽くしたい欲=快感を得られるから
男性は、何事も数字や結果を出したい生き物。そのため、女性のように「一緒にいるだけで幸せ」とはなりにくく、相手に対して何かをして「ありがとう」と言われたいと常に考えています。そう、男性は好きな女性に尽くしたいのです!
また、男性が尽くす一番大きな理由は、快感が得られるから。
尽くしているときの男性の脳内は『報酬系』と呼ばれる回路が活発に興奮している状態にあります。この回路は、日々の暮らしで「気持ちいい」と感じた瞬間にドーパミンを放出する働きを持っているのです。そして、このドーパミンは『側坐核』と呼ばれる脳の部位を刺激し、快感や高揚感がもたらされる仕組みになっています。
しかも、一度ドーパミンを放出した“気持ちよかった行動”は脳にインプットされて、何度も繰り返すように脳内プログラムが書き換えられるようになっているのです。
つまり、男性が好きな女性からデート終わりに「すごく楽しかった! ありがとう」と言われた瞬間、その彼の脳内ではドーパミンが放出され、快感や高揚感を感じます。そして「この子にまた楽しい時間を提供するぞ!」と脳内プログラムにメモが貼られ、勝手に尽くしてくれるようになるんです。
「色々してもらうのは悪いし……」と遠慮してしまったり、食事に行ったときに「いえ、私も払うよ」と言ってしまっていたりしませんか? これはせっかく男性の脳内で報酬系がドーパミンを出して気持ちよくしていたのを、自らストップさせていることになります。
男性の前では遠慮せずにとびきりの笑顔でお礼をいう。それでもう彼は、ホクホクになってくれるのをお忘れなく。
褒められたい欲=男性の本質はマザコンだから
褒められて気分が悪い人は存在しないと、個人的には考えています。特に男性は『恋愛さしすせそ』なる言葉があるように、常に褒められたいと思っている生き物です。なので、褒めてくれる人には無条件に優しくしてくれます。
これは、男性の精神年齢が少年時代からあまり成長していないためです。男兄弟がいる方ならすぐに共感いただけると思うのですが、母親ってやたら兄や弟を褒めていませんでしたか? 「えらいね」「すごいね」「さすがだわ」……。そう、男性という生き物は、小さい頃に“母というポジションに属する女性”から『恋愛さしすせそ』シャワーを浴びさせられていたのです。
そして、そのまま年齢を重ねていっているわけで、母が褒めてくれなくなったら他に褒めてくれる女性を探すのは当然のことではないでしょうか。
自分を子どものように甘えさせてくれたり、「できるよ」「あなたが一番だよ」と言ってくれる女性を本質的に求めてしまっているんです。女性は男性よりも精神年齢が高いので、ちょっと共感しにくいかもしれませんが。
一度、難しいことを考えず「すごいね(褒められたい欲を満たす)、ありがとう(尽くしたい欲を満たす)」を言って、男性の反応を観察してみると分かりやすいかもしれません。どんな些細なことでもいいので、褒めることをしてみてください。相手の知らなかった一面を見つけたりして、楽しいと思いますよ。
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ご紹介した3つを押さえている女性は、男性をとても気持ちよくさせてくれます。だから常に傍においておきたくなるんです。女性が、自身の乙女心を満たしてくれる男性に惹かれるのと同じように。
「結婚したい」と考えると、どうしても感情で動いてしまいがちですが、感情抜きでもう一度この記事を読み直してみてください。きっとあなたの結婚への道が開かれるはずですよ。