RYO:SUKE:さらに言うと、今は地下アイドルも盛り上がっているじゃないですか。楽曲提供したり一緒にお仕事するようになって思うんですけど、フットワークがバンドと比べるとぜんぜん違うんです。
――それはアーバンギャルドの松永さんも言ってました。バンドよりも準備にかかるコストが全然違う。勿論生演奏が売りのアイドルもいますし、「どっちもできる」が強みですよね。
RYO:SUKE:だから、色んなことの過渡期ではあるんですよ。僕、2年前にインタビューを受けた時期には「そんなシーンを変えたい!」みたいなことしか言ってなかったと思うんです。
でも今は周囲の環境に自分の理想を押し付けるのすら、もはや違うのかなというか。そういう現実に対して、自分自身がどうあるべきかっていうこと突き詰めていきたいと2年経った今は思っています。
――とはいえ、音楽活動を続けていく上で、ヴィジュアル系シーンに軸を置いていること自体は変わっていないですよね。
RYO:SUKE:それは僕が「ヴィジュアル系じゃない」って言い出すと、それはウソになるからです。何故なら僕はヴィジュアル系の音楽を体験したことで音楽を始めたし、WING WORKSをやりたいと思ったのも「ヴィジュアル系として」というのが根本なので。
もちろんヴィジュアル系としてシーンの外の人々に発信したいという気持ちは昔より強いです。他のジャンルを聴いている人にアプローチはしていきたいけど、あくまで「ヴィジュアル系として」というのはこだわっていきたい。
そこで「ふーん、ヴィジュアル系?」って思っているような人たちの偏見があるのはわかってるんですけど、リテラシーを持ってる人たちはどこのジャンルでも偏見なく聴いてくれますよ。そこは気にせず、僕はメイクをしてステージに立つのが楽しいですし、そこに自分の喜びがあると思うんです。
――なるほど。
RYO:SUKE:「音楽業界、大変だから~」みたいなことをいうのも、元をたどれば僕たちがかっこ悪いと思われてしまっていることの結果じゃないですか。身から出たサビじゃないですけど。それをお客さんに発信するのも可哀想じゃないですか。
自分の活動を通じて感じる色んなことを自分のアティチュードとして素直に表明していきたいと思いますけど、ファンに泣き言は言いたくない。難しいバランスですけど。
だから、もう自分のやることのクオリティを上げていくだけなんですよね。それはヴィジュアル系の誰もまだ足を踏み入れたことの無い場所へ向かうということなのでしょうけど。
それでも、自分らしいことを死ぬまでやって、それを支えてくれるファンとこれからの時代に向けて発信していられたらと思っています。
LIVE情報
WING WORKS ONEMAN SHOW「THE FITURISTIC FIELD」
2015年12月20日(日)
新宿ReNY
時間:open17:00 / start17:30
出演:WING WORKS
チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:270-903)
RELEASE情報
WING WORKS始動ライブから始まる2013年1年間を追ったDVD「CINEMA WING」リリースから約1年半、待望の続編発売が決定!
銀の翼は日本から世界へ。
国内外ライブ映像を収録の他、新機軸となった「FIXXTION BOY」「RAVVE OF MY TRINITY」MVを収録。
RYO:SUKEソロワークスの激動を描くシネマティックDVD第二弾。
「CINEMA WING II」
2015.12.23(wed) RELEASE
1Disk DVD
WGWKD-10002 6,300円(Tax out)