キレキレのダンスで魅せるゾンビショー
さて、ゾンビドリンクでいい気分になったところで、ゾンビによるゾンビのためのゾンビショーが開幕。
怪しげな音楽とともに、白衣のゾンビ2人と、血だらけの白い布に包まれたものが登場。ぴくぴく動く布のかたまり。人間からゾンビに生まれ変わるところを表現しているのではないかと勝手に解釈。
静かな動きからの、レディガガ的なノリノリキレキレセクシーダンス(ゾンビなのに!)。見ているゾンビたちもテンションあがる。
ただただ、圧倒されて魅入ってしまった。エロなのかグロなのか。ゾンビ的ストリップショー。かっこいい! 内蔵からお菓子を取り出してばらまく、ハロウィン的な演出もあった。
「ゾンビーナが月に1回開催しているゾンビバーでも、ゾンビコスプレのお客さん同士はすぐに仲良くなって、横のつながり強いですよ」とナオミさん。
ときどき自分がゾンビであることは忘れるときもあるが、お互いにおバカな格好をしているという親近感は確かに強い。
ゾンビだらけのクルージングは、血肉を奪い合う争いごともなく、とにかく平和だ。ゾンビ映画もそうなのだが、結局はゾンビより人間が一番、怖いのだ。
ゾンビはグロテスクで、汚くて、気持ちが悪いけど、みんながゾンビになれば理想的な平和な世界になれるのでは……?(月1くらいで!)
船にゆられながらキラキラ光るイルミネーションを見て、ゾンビたちに囲まれ最高に楽しい時間をすごせた。
またゾンビになって、こんな非日常を楽しみたいゾン!
取材/橋村望
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