『グローバル社会に生きる子どものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴です。
筆者は前回、『「保育園に行っている子の方が成長が早い!」は本当?専業ママの不安解消法』という記事を書きましたが、子どもの成長に関して、専業ママの子どもの場合は、親の考え方や育て方による差がとても大きいです。
今日はそのことについて書いてみたいと思います。
〈保育園児〉と〈専業ママの子ども〉との違い
保育園児であろうと専業ママの子どもであろうと、持って生まれた性格や特性があります。
保育園児にもシャイであったり、無口で大人しい子だっていますし、専業ママの子どもでも活発で物おじしない子もいます。
ただ、保育園児の場合は、その環境から、意図的にしろそうでないにしろ、最低限訓練されることがありますから、この程度のことはできるだろうという予測ができます。
一方専業ママの子どもの場合は、当然ながらママの子どもに対する接し方で大きく変わってきます。特に過干渉や過保護や放任主義の親などの場合、親の影響を強く受けるのです。
子どもの特性は、保育園児より良くも悪くもバラエティに富んでいる、と言えそうです。
〈専業ママの子ども〉親の関わり方別「育ち方」3タイプ
“過干渉”の場合
いつも「ああしなさい」「こうしなさい」と子どもをコントロールしようとする過干渉の親の場合は、一人では何もできない子になる可能性があります。自分で考えたり質問することもなく、ただ先生からの指示を待ち、他の友達とも自分から関われない、消極的な子どもになってしまいます。
“過保護”の場合
子どもにとって危ないことや辛いことを排除して子どもを守り過ぎてしまうと、子どもは何事にもチャレンジできない神経質な子どもになる可能性があります。友達から遊ぼうと言われても、傷つくことを恐れて参加できず、いつも誰か自分を守ってくれる人のそばにいないと落ち着かない、行動力のない子どもになってしまいます。
“放任主義”の場合
子どもはいつも親に注目してもらいたいと願っています。そのために悪さもするのです。
でも何をやっても褒められないし叱られないと、物事の善悪や自分の行動の良し悪しが分からない子になる可能性があります。粗暴になったり、人の嫌がることをしたりして、仲間外れにされてしまう常識のない子どもになってしまいます。
以上はあくまでも可能性ですし、子どもの性格によっても変わります。また親が反面教師になる場合もありますが、できれば親は良き教師でありお手本でありたいですね。
ではどのように接すればいいでしょうか?