「今18歳の息子は、小学3年生のときにキーボード操作を覚えてパソコンを使い始めました。

それ以降も、パソコンはもちろん、テレビゲームやテレビ関係の電子機器など、取り扱い説明書をあまり見なくてもすぐになんとなく使えるようになってしまいます。

中学生の娘も、息子ほどではないですが、お兄ちゃんに教えてもらうとすぐに使いこなせるように。現代っ子は電子機器に強い!」

「ネットでノウハウを調べるとき、私がテキストを参考にするのに対して、10代の娘が参考にするのは動画。

料理のレシピや段取りは料理動画、日本各地の名所は、旅動画で知ったようです。授業でわからないことがあれば、教科書を読むより、講義動画を探して見ています」

「ダンスの習い事では、レッスンをムービーに撮って、LINEのグループで共有するのが当たり前。

ウワサでは、高校の合格発表が終わるとすぐに新一年生のLINEグループができるらしく、入学前から新入生の情報が回る…という話も聞いたことがあります」

「今の子は必要な情報を収集するのが速いし、話題も豊富。タグ付けや公開設定などをプライバシーに配慮しながら使いこなしていて、SNSのマナーが中高年よりいいと感じます」

10代の子たちは、斬新な発想力でツールを駆使して、日常生活に役立てているようです。親の世代に比べると、デジタル技術がずっと身近になっているのを感じますね。

世代ギャップを感じさせるこんなエピソードも寄せられました。

「うちの子どもたちは、スマホやタブレットを指で拡大するのに慣れているので、たまに間違えてテレビの画面も指で拡大しようとします。

家の中で親に電話してくることも。そもそも受話器のマークの意味が分かってないし、テレホンカードとクオカードの違いも知りません」

今の子はテレホンカードの存在自体、知らないんですよね…。ちょっとショック。さらに、世代ギャップが元で、こんな問題も生じているようで…。

「周囲に、トラブルの元になるからと、子どもには家族以外とLINEやフェイスブックなどのSNSを使わせていないご家庭があります。

が、親御さんは携帯ゲーム機の通信機能や、スマホ向けゲームアプリ『パズドラ(パズル&ドラゴン)』のメール機能は知らないらしく、子どもたちはゲーム経由で連絡をとっているようです」

今の中高生の親の大半は、おそらく子ども時代、ファミコンで遊んでいた世代。現役ゲーマーでなければ、ゲームがSNS的に使えるなんて盲点かもしれません。

さらに、「いつでもスマホで連絡をとれるからか、今の子は友達同士の待ち合わせの時間と場所がざっくりしてると感じます。

インターネットでの情報収集力に長けている反面、あまり辞書を使わないし、新聞も読まない子が多い」と、デジタルネイティブ特有のデメリットを感じているというママも。

ママの世代では、デジタルが苦手な人は珍しくないので、子どもたちのデジタル機器の使い方に「ついていけない〜!」となった人も多いはず。

スマホやパソコンの使い方に悩んだときは、そばにいる子どもに聞いてみると、意外とすんなり解決するかもしれませんよ。

デジタルの便利さにはメリットもデメリットもありますが、これからの時代、デジタルから離れて生きていくことは不可能といっても過言ではありません。子どもたちには、デジタル機器と賢く付き合っていってほしいですね。

京都在住ライター。私大文学部を卒業し、会社勤めを経てフリーライターに。東京都内で活動した後に、京都市左京区に引っ越し出産。その後は京都で子育てをしながらライター業を続ける。インタビュー・取材記事をはじめ、カルチャー、ヘルスケア、生活などのジャンルで幅広く執筆。