カレンダー

低学年でカレンダーの日付を正しく言えない子は結構います。中には6年生になっても「20日→はつか」「8日→ようか」と言えない子が実際にいます。

幼い頃、「5月8日」を差して「今日は“ごがつはちにちだね”」なんて言葉をかけていると間違って覚えてしまうのです。

どんなに子どもが小さくても、社会で使われている言い方「ごがつようかだね」と話しかけましょう。これらのことは自然と家庭内で学ぶことができるものです。

幼児期の言語環境

©あべゆみこ

幼児期でも物の単位を数えることがありますよね。小さいうちは「1・2・3・4」とか「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ」でよいのですが、4歳くらいになったら次のように使い分けましょう。

  • お煎餅は1枚、2枚
  • 飴は1個、2個
  • 本は1冊、2冊
  • 鉛筆は1本、2本

そんな会話をしているうちに「5のときは“ほん”だ」と自然に覚えていきます。

以前、6歳の子どもから「犬は一匹、二匹だけれどどうして馬や牛は一頭、二頭なの?犬でも大型犬だったら“とう”とつけてもいいの?」と質問されたことがあります。

また魚を「一尾(いちび)、二尾(にび)」、兎を「一兎(いっと)、二兎(にと)」、御飯を「一膳(いちぜん)、二膳(にぜん)」と数えている子もいました。

「育っている家庭の言語環境により随分と違うものだなあ~」と感じました。

子どもがもうじき小学生になるのに「くっく履く?」「ないないしなさい」「ちっち行ってきなさい」の赤ちゃん言葉をかけている人はいませんよね。物の単位も同様です。

正しい日本語を覚えている時期、言葉がけをちょっと工夫してみましょう。