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「CNBLUEは、センターステージが似合うね!」とヨンファ。360度、オーディエンスと顔が見えるような近さとダイレクトに伝わる熱量に、興奮も高まっていく。「リングみたい!」と大はしゃぎで、リングアナウンサーになりきって話すヨンファをジョンヒョンは「違いますね」とバッサリ。笑いに包まれる会場はほのぼのとしたアットホームそのもの。
そして、「僕のすべてを皆さんに捧げます! 武道館、いつもいつも“I Can't Stop Loving You”」と前振りして『Can't Stop』へと繋ぐ。会場中が大合唱するという、ハッピーでピースフルな雰囲気……が、ワンコーラスを終えると曲が“Stop”。実は、曲の出だしのキーボードをヨンファが飛ばしたため、メンバーやファンから指摘され、まさかのリプレイ。これもライブの醍醐味で、思わぬうれしいハプニングだ。
勢いづいたヨンファの“暴走”は止まらない。3階、2階、1階とオーディエンスとのコール&レスポンスで遊ぶと、しっかり応える群れにびっくりの様子。そんな“デキル”オーディエンスを試そうと、まさかのビートボックスまで飛び出した。
中盤では対照的なステージが光った。ミンヒョクのパワードラムとジョンシンのベース、そしてジョンヒョンの早弾きもお目見えした『Where you are』、互いの楽器が放つ音がぶつかりあう対決がアツイ『In My Head』など、ハードなロックサウンドを3曲畳み掛ける。腕を突き上げ一心不乱に歌い叫ぶ群れ。高みへと誘う熱いサウンドが生むのは一体感と高揚感だ。それは、「きょう、ヤバイ!」とヨンファが驚きを持って漏らすほど。
しかし、次のパートでは空気が一変。ジョンシンがデビュー5年にして初めて手がけた“ファンへのプレゼント”というハッピーなバラード『Daisy』、哀愁を漂わせたジョンヒョンのボーカルで聴かせる『IRONY』、ディレイを効かせた広がるサウンドでオーディエンスを包む『realize』など、メンバーが好きだという4つの異なるバラードを聴かせ、会場を芳醇な空気感で満たした。