拡大画像表示
最後のパートは、満たされた空気を切り裂くように怒涛の展開。「もっと走りたいです」(ヨンファ)と、『holiday』を放ち、冷めた熱を再び一気に沸点へとぶちあげる。ステージ周りに炎も吹き上げ文字通りの“灼熱のステージ”だ。迎えた韓国最新曲『Cinderella』では、音と歓声のシャワーを浴びながら楽しそうにステージを跳ね回るヨンファと、ヨンファを支える3人がこれでもかとラストスパートをかける。
本編ラストを飾るのは『Radio』。会場が腕をつきあげ、一心不乱に手拍子で煽る。パフォーマーとオーディエンス、両者が放つ熱量の高さに驚くばかり。そんな熱に煽られ、これまでクールだったジョンヒョンもステージを跳ね、ヨンファはステージを降りてアリーナをぐるりと一周し煽動する。武道館はこのとき、ただひとつの大きなエネルギーの塊と化していた。
興奮冷めやらぬアンコール。「いつも頑張ってください。いつも笑ってください」というエールとともに『Try again, Smile again』を送り、温かな雰囲気で会場を包む。本編とは異なり、ジョンヒョンがあぐらをかいてアコースティックギターを爪弾くなど、ゆるやかなムードだ。「ブラボー! 僕たちの曲で皆さんがしあわせになってくれたら感無量です」(ヨンファ)、「いつも変わらないのは皆さんへの感謝の気持ちです」(ミンヒョク)とファンを思う言葉も忘れない。
そして、まったりとした時間が始まった。ヨンファの提案で、客席がウェーブすることに。ジョンヒョンのインスタグラムに動画をアップするという。「100万人のフォロワーがいるから、皆さんはワールドスターです!」と盛り上げる。ジョンシン、ミンヒョクも乗り気で、マイクをバトンにしながらステージ外周をぐるりと走ってウェーブを先導するなど楽しそうだ。
また、男性用化粧品のテレビCMのBGMでおなじみの『Can't Give You Anything』(CMでは歌詞が変更されている)を弾き語りしたり、“チャルメラ”の即興で奏でながら某ラーメン店の好みの辛さを歌ったりアットホームなときが過ぎていく。