頭痛が起こるメカニズム
たとえば、過度な緊張やストレスによって、長時間血流が悪くなっていたような状況が続いても、リラックス状態は訪れます。こんなふうにリラックスして、交感神経から副交感神経に切り替わったとき、急激に血流が良くなります。多くの場合、片頭痛はこうして起こります。
だから、片頭痛に悩まされている人は、ストレスに弱く、ストレスを抱え込みやすい人が多いという臨床データがあります。
また、ストレスは精神的なものばかりでなく、痛みや苦痛も肉体的ストレスとして脳は認識してしまいます。つまり、頭痛もストレスとなるのです。ただでさえ、「頭痛」というストレスを抱えやすい人こそ、精神的ストレスのない生活を心がける必要があります。
ストレスに強くなる方法は、記事「もう悩まない! 『ストレスホルモン』をスッキリ消し去る2つの方法」で詳しく解説していますので、そちらをご参照くださいね。
「セロトニン神経を強化」するにはどうしたらいいの?
セロトニン神経強化のために効果的な行動をご紹介しましょう。
セロトニン強化の方法
- リズム運動(歩行・咀嚼・呼吸)
- 歩行
ウォーキング、ジョギング、スクワット等の簡単なリズム運動を、5~10分以上行いましょう。
忙しい人は、毎日の通勤やお買い物時に「大股早歩き」だけでも十分効果的です。
- 咀嚼
食事の時に良く噛むことで、顎をたくさん動かしましょう。一口60回のペースで、ゆっくり食事をとりましょう。
早食いはNGですから、とくに朝は時間に余裕をもって起きる必要があります。
- 呼吸
寝起きにまず深呼吸をしましょう。また、うつむいて歩く癖がある人は、肺を圧迫して呼吸が小さくなりやすいので、前を向いて正しい姿勢で歩きましょう。姿勢を正すだけでも呼吸は活発になります。
- 歩行
- 太陽光を浴びる
セロトニン神経は睡眠から目覚めたと同時に、セロトニン分泌を始めます。だから、太陽光を浴びて「朝」を身体で感じましょう。
- グルーミング
「猫の毛づくろい」や「サルのノミ取り」で有名なグルーミング。
人のグルーミングは、人と人が近い距離で触れ合い、人に軽く触れたり、雑談するようなコミュニケーション手段です。セロトニン神経強化のためには、家族と一緒に食事をしたり、親しい人と楽しいおしゃべりをしましょう。
これら3つを意識した生活を「セロトニン生活」といいます。
この「セロトニン生活」の効果は、すぐには出るものではありません。セロトニンを分泌しやすい状況を故意に作り出すことで、働きの弱まっているセロトニン神経を刺激して、セロトニン神経に活発に活動することを覚えてもらう必要があるからです。そのためには少なくとも数カ月の「毎日セロトニン生活」が必要でしょう。
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