脳内のセロトニンを食事で増やす時の注意点とは?

セロトニンの原料は、トリプトファンです(メラトニンの原料としても有名ですが、メラトニンの前身がセロトニンですから、原料は同じなのです)。

セロトニン不足なら、食事から補うのも一つの方法です。しかし、トリプトファンだけを摂取してもあまり効果はないのです。

トリプトファンとは、大豆や豆腐、魚介類に多く含まれる必須アミノ酸の一種で、9種類のあらゆる必須アミノ酸をバランスよく摂取してこそ、吸収が高まるのです。つまり必須アミノ酸は、みんなと一緒でないとパワーを発揮できない寂しがり屋さんなのです。

それだけではありません。
トリプトファンは、ビタミンB6やナイアシンが無いと、体内でセロトニンを合成してくれません。ナイアシンは、体内で不足した場合、トリプトファンから合成されますが、その分主原料トリプトファンが減少してしまうので、食事で摂取するのがお勧めです。

また、ナイアシンとビタミンB6は、ゴマやひまわりの種等のたね類に一緒に含まれていますのでお勧めです。

ご飯に、お味噌汁、冷ややっこ、納豆、イワシの丸干し、焼き鮭etc。冷ややっこをごま豆腐にするも良し。ほうれん草の胡麻和えの付け合わせもお勧め。卵焼きをゴマ油をひいて調理したり、ビタミン類は調味料での調整もしやすいので、和風の手作り朝食がお勧めなんですよ。

朝、少しでも寝ていたいと思う人は、前日の夜や、休みの日に作り置きしておくと、健康的な朝の和朝食も頑張れそうではありませんか?  

いかがでしたか?
アラサー世代にストレス回避は難しい問題かもしれません。それでも文明社会に流されず、セロトニン生活をしながら、よく食べ、よく眠る、よく運動する、を疎かにしない健康生活をアラサー世代から始める。こんな当たり前のことが、健康で楽しいアラフォー・アラフィフ世代を迎えるための王道なのかもしれません。

【参考】
読んで治す片頭痛改訂版Migraine 分子科学療法研究所
(後藤日出夫 共著 成和脳神経内科医院)

心理カウンセラー・インテリアコーディネーター・社労士・旧司法試験合格といった多彩な資格を持ち、これらの資格と経験を活かして社労士事務所を経営していましたが、夫の転勤を機に事務所を廃業しました。現在は、資格を活かしたライターのお仕事を細々とさせて頂き、心理学系・医療系を中心としたコラムを書き始めて5年目を迎えています。