なぜこんなぶりっ子するの?

彼女たちは「最短で簡単に男をゲットできる方法」だと分かっています。

ぶりっ子の元祖は、松田聖子さん。女子のあいだでは嫌われていたけれど、聖子ちゃんカットの流行や、雑誌でつぎつぎ組まれた聖子特集からわかるように「嫌いだけど気になる存在。本当は彼女のようになりたい」と陰ではみんな憧れていました。ということは、みんな多少はぶりっ子願望があるのです。

でも、なかなかできないのが本音。

ありがたい存在

前述の男性の意見にもあったように、とかく男性は「どれだけモテたか」が重要。つまり常にモテていたいわけで、モテが突出していなくてもかまいません。「男として認められている」のならいいのです。

それが証明できるのがぶりっ子の存在。彼女たちは媚びてくれて、男を立ててくれるため「モテているように思える」ので安心でき、可愛い。わざとらしいと思いつつも、ありがたいのです。

ですから「分かった上で気持ちいいから」選んでいるというわけ。

ほかの女性が見ていようがいまいが、ぶりっ子する女。ズルいテクと知っていながら喜ぶ男。しかもチヤホヤ独り占め。見えないところでやってほしいけれど、それはそれで腹が立ちそうだ……と、なんだか腑に落ちないですが、これも恋を成就するための一つの手と思えば、ぶりっ子テクをやらないのはもったいない。

今日からまず、男性の前でだけぶりっ子してみますか?

たえなかすず:歌人。短歌を詠むことが好き。ブラブラとOL時代を送ったあと結婚し、二人の娘の母になった恋愛コラムニスト。他恋愛サイトでも連載中。昭和マニアなのでいつも昔に思いをはせています。恋愛の話と面白いネタに食いつきます。趣味は映画観賞とマラソン。