「ちこく」は「これでいいのだ」のはじまり!?

――今の時代は「これでいいのだ」が難しいですよね。

安齋さん:ボクは常識のない人というのが常識ハズれの特別な人だと思ってましたけど、今は違いますよね。常識のある人が常識を破ることをすることが一番表現としてスゴイ。でも、世の中ばかりは変えられないですからね……。スゴイ責任感が出ちゃいますよね「これでいいのだ」って言ったことで。「これでいいのか?」って思っちゃいますもんね。

でも、「これでいいのだ」っていえるくらい自分のことが信じられるようになりたいし、それを一生かけて、人生をかけて実行してきた赤塚さんはすごいと思います。

――そういう精神をみんなが持ったらいいと思いますか?

安齋さん:はい。遅刻って最初のつまづきじゃないですか。しかもど頭から。でもそのくらいのことはヘッチャラだ!って思ってくれたらいいと思います。……でも、みんなが遅刻するようになったらイヤだなぁ(笑)。

小象さん:安齋さんは待たされることないんですか?

安齋さん:ありますよ!彼女を5時間待ちました。……っていうか、デートの日を1日間違えていただけなんですけどね(笑)。

小象さん:それは単に安齋さんが悪いですよね(笑)。

安齋さん:そうです、ボクのうっかりミスです(笑)。でも、待たされるのはイヤじゃないんですよ。待っている間、どうしたのかな?とかひょっとしてアレかなコレかな……だから待たせちゃいけないんですよね(笑)。

――それでは最後に安齋さんが思うバカとみうらさんの思うバカの違いはなんだと思いますか?

安齋さん:ボクは見た目のバカなんですよね。ビジュアルから入るので、絵になっていないと信じないバカです。みうらくんはさらに、どうしてバカなのかとか、ちゃんとバカについて考えているでしょ。バカ思想家とでもいえばいいの。とても純粋なところが、ボクと全然違うところだと思います。よくわからないけど(笑)。

――安齋さん、ありがとうございました!

おわりに

安齋さんもみうらさんもそれぞれ15分程度のインタビューでしたが、たくさん語ってくださり、たくさん笑わせていただきました。それぞれバカに関する考え方は違いますが、つまらないことも楽しいことに変える力を持っています。いきなり真面目だった人が、明日からバカになれと言われてもムリだと思いますが、「自分探し」より「バカ探し」を始めた方が、人生がちょっぴり豊かになるかも……と今回の講義でヒントをいただけたような気がします。

それから、「フォークシンガー小象」さんもメチャクチャ面白かったので、今後も応援したいと思います(笑)。

 フリーライター(たまにイラストレーター)として、雑誌やWebで執筆。現在はグルメ・旅の撮影や執筆、取材を中心にお仕事をしています。元飲食店オーナーだったこともあり、調理経験を生かして料理レシピやフードコーディネートも行っています。ブログ:『牡丹餅あんこのpoco a poco』