――その後、一時ヌードを撮らなかった時期もあったと伺っていますが、再開された理由は何ですか?
なんやろ(笑)。学生の頃はヌードみたいな割と激しい写真を撮っていて、それに疲れちゃったのかもしれません。でも卒業してスタジオのカメラアシスタントになった時、スタジオに出入りするカメラマンさんが全然楽しそうに見えなかったんです。それで「ここは私がいるべき場所じゃない」と感じたこともありました。
だから、当時は撮影で作り込まれた世界観とは真逆の日常を題材に写真を撮ってたんですが、今度はそれにも飽きちゃって(笑)。それで、いまの自分は何をしたいんだろう…と考えた上で、スタイリストさんやヘアメイクさんと一緒に作り込んだものをやろうと思いました。また学生の時のように自由な気持ちでやりたかったんです。
女子の下着姿を見るとキュンキュンしちゃいます
撮影:花盛友里
――つまり考えを変えたかったということでしょうか?
昔の気持ちを取り戻したい、と思ったんですね。
最初はいろんなシチュエーションで女子の下着姿を撮影してました。女の子って新しい下着を身につけることが幸せじゃないですか。スキンケアと同じで「外には見えない、女子力があがること」というか。
私も女子の下着姿を見るのがとても楽しかったんですが、途中で「マイナスにしていくことがキレイ」だと感じました。そして「何もなくてもいい」、つまり裸っていいなと思うようになったんです。
――この個展に行きつくまでには、花盛さんの中でいろいろな変化があったわけですね。
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