プロフィール画像、カバー写真……あらゆるもので「ベストチョイス」を選び取れ!

「仕事がデキる男にさえ見えれば良いんです。仕事がデキるって事はリア充です。女性からモテるし、周りから羨ましいと思ってもらえる。それに類は友を呼ぶので、仕事がデキる友達が増えるハズなんです」

そう語る地主がスライドに映し出したのは、自身のFacebook画面。河原に正座し、両手に団子と本を持ち、PCを眺める自身の姿をカバー写真に、丈の短いチノパンをプロフィール写真にしている。

「まずカバー写真から変えていくわけです」と、差し替えられたのは六本木ヒルズ森タワーの画像。

スライドには「カバー写真を仕事場にする」の文字が。『そこ、本当に仕事場か?』とツッコミを入れるのはまだ早い。

「プロフィールは、腕を組んで笑ってる写真にする。笑顔にすることで、デキる男の余裕をアピールできるわけですね。カバーまで自分の写真にしてしまうと、自分が大好き過ぎるように見える。だからこれ(六本木ヒルズ)ぐらいがベストチョイスなんです」

画面で見てみるとナルホド、デキる男っぽい。これを起点にデキる男のアピール方法を展開。箇条書きでまとめると次の通りだ。あくまで、すべて地主の個人的見解である。

・汗水たらす(水を吹きかける)ことで頑張って仕事をしているように見える
・栄養ドリンクにストローを刺して飲みながらも常に笑顔
・刺身を醤油ではなく、ピザもタバスコではなく、すべて塩で食べる
・頭を使うので糖分を取る(特に、落ち着きを演出する和のお菓子・みたらし団子)。
・透明な鞄の中に「日本経済新聞」と「英字新聞」を入れて持ち歩く。
・時間を見つけては仕事や読書をし、本には大量の付箋が貼られている。
・頻繁に電話がかかってくるので、携帯は常に耳へ当てている
・デキる度合いに比例してズボンが短い。
・山の中、平和な公園でも常に戦場(しごと)。
・河川敷、もちろん川の中でも仕事をしている。
・(女性と)いちゃいちゃしている暇なんてない。

やがて完成した、地主流・デキる男のFacebook画面がこちらだ。河川敷に座り、短いズボンを履いたその姿。も、元に戻ってる!

なぜか会場中から沸き起こる拍手。結局、演出する必要なんてなかったのだ。ありのままの姿を見せていけば、そのままでデキる男だったのだ……まじすか。

リア充ライフを送るには? 地主流の撮影テクでリア充を演出!

続いて、写真の撮り方でリア充に見せる方法を次々に紹介。六本木ヒルズに住む金持ちに見せるため、バスローブ姿でビルから出てくる姿を撮る。バスローブ姿で池の鯉に餌をやり、あたかもそこが自分の家の庭であるように演出するなど、今すぐできるテクニックを紹介。医者やボートレーサーに見せる工夫から、ついには張りぼてのMacBookをも自作し出す。もはや工作だ。

地主が自作した名刺の画像も登場した。単色で塗りつぶされた面の中央には、白抜きで「dentwo」の文字が。「女性はクリエイティブが好き」ということで、肩書は「クリエイティブ局クリエイティブ部クリエイティブ課クリエイティブ」となっている。わけがわからないよ。

会場から再び拍手が巻き起こったのは「ジェダイになる」の下り。スター・ウォーズのライトセイバーを演出するために、用意したのは細くて短いサイリウム。それをカメラの手前に三脚で固定し、遠近法を使って撮れば、確かに手元の黒い棒から伸びたライトセイバーに見える。

安藤、西村も「これ、普通にスゴイ」と絶賛。ここまで独創的なことをやれば「クリエイティブ局クリエイティブ部クリエイティブ課クリエイティブ」と名乗ってもよいかもしれない。ただし「dentsu」ではなく「dentwo」として。