予防法は?

寒暖差アレルギーにいったんかかってしまうと、その症状を一時的に抑える薬はあっても、完治させる薬はありませんので、まだまだ気温の低い朝晩から、暖かくなるお昼まで、自律神経を乱さないように注意が必要です。まだかかっていない人は予防に力を入れましょう。

筋肉を増やして、冷えに強い身体に改善するのもお勧めです。

身体を冷やさない工夫

  • 寒暖差を感じないよう洋服を調節する
  • 汗をかいた時は、体温を奪われないようにすぐに着替える
  • マスクをして、鼻から入る空気を温め、鼻の粘膜を乾燥させないように気をつける
  • お風呂はシャワーですませずに、バスタブにゆっくり浸かって身体の心からぬくもり、リラックスすることで自律神経を整える

筋肉をつける

腹筋や腕立て伏せ、スクワット等がお勧めですが、運動を普段からしていない人が急にすると筋肉に炎症を起こすこともあって継続が難しいので、自分の体力に合わせて行いましょう。無理のない筋トレをご紹介しましょう。

  • 腕立て伏せ:壁や机に手をあてて、身体を斜めにして腕立て伏せ
  • 腹筋:椅子に座って足を浮かせる(頭の後ろに手をやって、頭と肩甲骨を上げる程度。完全に起き上がれなくても可)
  • スクワット:空気椅子に座るように、ゆっくりとできるところまで腰を落とす

これらを毎日30回以上3セット以上行いましょう。また、正しい姿勢で歩くだけでも、適度な筋肉がつきやすいです。記事「「美脚」は正しい姿勢と歩行から! 誰でもできる簡単“美脚術”まとめ」をご参照ください。

 それでも、「身体が冷えた」と感じた時は、血行を良くするものを食べたり飲んだりして身体を温めましょう。記事「冬の「温まりすぎ」に注意! 意外なリスクと“正しい防寒対策”まとめ」に身体を温める食事について解説していますので、ご参照ください。

いかがでしたか。
寒暖差アレルギーは薬で完治することはありませんが、症状の緩和はできます。ですから、苦しいときは我慢せずに医師に相談しましょう。

自律神経は免疫力の低下を招くこともありますので、何の病気を引き起こすかわかりません。寒暖差アレルギーを放っておいて、喘息になってしまった人もいます。

今年のようにインフルエンザが流行っている時期と1日の寒暖差が激しい時期が重なってしまった時は、自律神経の乱れで免疫が低下して、寒暖差アレルギーの上にインフルエンザにかかりやすくなってしまうこともあります。

季節の変わり目の体調管理には十分気を付けてくださいね。

心理カウンセラー・インテリアコーディネーター・社労士・旧司法試験合格といった多彩な資格を持ち、これらの資格と経験を活かして社労士事務所を経営していましたが、夫の転勤を機に事務所を廃業しました。現在は、資格を活かしたライターのお仕事を細々とさせて頂き、心理学系・医療系を中心としたコラムを書き始めて5年目を迎えています。